↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/79

第21話 バイト帰りの不穏

今回、エグい部分を出します。

レストランのバイトが終わった僕はそのまま貸家へ真っ直ぐと帰ろうとする。


「んん~流石に繁栄してる街だけあって、給金も高いなぁ。」


実を言うと、今日稼げたのは1万7000ロド。

やはり繁栄してるだけあって、それだけ経営も羽振りも良いという事なんだろう。


「さて、[カジノ]に向かって…リオさんを迎えに…。」


「キャァァァァッ!!」


リオさんを迎えに行く途中、謎の悲鳴が聞こえた。

何があったんだ!?

声のする方へと足を動かす僕。


タッタッタッ…


現場に辿り着くと、この街の怖さを物語る惨状だった。

現場の地面には真新しい血の跡と、街の自警団が布で隠した遺体を担架で運び出してる所だった。

僕は正直、この場面を見て後悔した…。

心のどこかでマシューの言った事が嘘であって欲しいと願っていたが…そうではなかった…。


「まただよ…また魔力による弾丸で殺されたらしい…。」


「怖いな…怖くて夜も歩けねえや…。」


どうやら、殺された瞬間を見てしまった人達がいるようだが…僕はその場を足早に立ち去った。


「この街は…怖いな…やはり一月過ごすというのは無謀だったか…。」


僕は今になって、自分の考えや行動に対して後悔をした。

こんな状況の中で、一月過ごすなんて…やはり無謀だったのか…。


しかし、そんな考えよりも…


「ヤバイな…リオさん…!」


直ぐにリオさんの元へ走って向かう。

その理由も、カジノは色んなお客がいる。

柄の悪いお客、平気で変な事をする客…。

とてもじゃないけど…給金が高いからと言って、こんなキツい仕事はリスクが大きい!


もしその中に…暗殺者がいたとなれば…!


「くっ…!」


暗殺者が真正面から戦うなんてあり得ないし、どんな相手なのかも分からないのに…いくら剣の熟練者であるリオさんでも勝てるかどうかは分からない…!


「くそっ…そんな事…!」


タッタッタッタッ…


「ここか…カジノは…。」


目的地には到着した、だが…もう時すでに遅しという可能性も…。


「あれ? ベルさん、どうしたんですか?」


「リオさん!? あれ、仕事はもう…。」


「えぇ、今から帰ろうと思ったんですけども…。あ、そうそう、今日は2万ロドも…どうしたんですか、そんな焦った顔で。」


ちょっぴりと笑顔を見せる彼女。

どうやら、この街で起こった事を知らないようだ…。


「あの、実は…今日、あそこの通りで…暗殺事件があったんだ…。」


僕は、隠さずに正直に話すことにした。

すると、彼女の表情は笑顔から一変…僕と同様に焦りを見せる表情に変わる。


「ま…まさか…そんな…。」


「だから…今すぐに帰ろう…。 勿論、この事はミュラ達にも話す。」


僕は彼女にそう伝えると、彼女は言葉では無く軽く頭を下に動かした。

その後は、急いでミュラ達のいる家に…!!


ミュラ達…大丈夫か…!?


ダッダッダッダッ…!!

ガチャ、バタン!!


家に到着した僕と彼女はドアを開けて急いで閉める。

走ってきたのと動悸が激しいので…息を切らせてしまう。


「はぁ…はぁ…はぁ…。」


「…お、おかえり…どうしたのこんな急いで…。」


「あ…ただいま…。」


「二人とも…何かから逃げてきた様な感じみたいですけど…まさか?」


この街の事を知ってるマシューは、僕達がなぜ息を切らせてるのか分かってるみたいだな…。


「えぇ…実は…。 ベルさん…!」


「ん、あぁ…分かった。」


リオさんに強く後押しされて、僕は何があったのかを2人に話す。


「暗殺事件があって…死体が運ばれて…怖かった…。」


「やっぱり…。」


「まさか…嘘だろ、そんな事が…。」


「そこでだけども…2人に聞きたいんだ…。 その…」


僕は2人に、この街を直ぐに出ようかと一度伝えた。

それもそうだ、今日は襲われてないにしても、いつ襲われるか分からない…そんな中で一月過ごすのは無理があるだろう…。

2人にこの話を聞かせて…もし2人が"無理"だと思ったら…僕は、その意見に従い直ぐにでも出ようと思う。


「無理だと言うなら、今すぐにでも荷物をまとめて出よう。 安全な町へと行ってまたそこでお金を稼ぐ手立ても…。」


2人の答えは…


「いえ、でも大丈夫です。 状況は危ないにしても、決めた事ですし何よりもこの貸家には二人も待機してますから大丈夫ですよ!」


「確かに安全な方だったら、次の町に行くべきだろうな。 だが、もう既に料金は払ってるから…もう後戻りは出来ない。 それに危険と言っても別に、一人じゃなく二人でいるから心配は無い。」


どうやら最後まで居続ける考えのようだ。

それを聞いて僕は「分かった」と一言、リオさんも怯えてはいたが了承はしてくれた。

「無理しなくても良い」と言ったが…


「いえ…私もパーティーの一員です。 こんな温かいパーティーで過ごせる事は私の幸せです、その幸せを壊す輩は…容赦いたしません…!!」


強く真っ直ぐな意思を伝えてくれた。


「じゃあ、明日に備えて準備を終えましょうか!!」


「おおーー!」


「なら、まずはご飯から食べようか。 今日は、ハンバーグにしたんだ。 さ、食べよ食べよ。」


ミュラ達が用意してくれた夕飯を食べる事に。

これからの事は、また改めて考えよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。