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第18話 初のダンジョンボス

戦闘の描写が変ですが…

そこはご了承下さい。

それではどうぞ!!

ダンジョンの最深部に近づく僕達、近づくにつれて…やはり、禍々しい空気が徐々に徐々に感じてきた…。


そして…


「この先かな…。 おそらくボスがいるね…この禍々しい雰囲気を漂わせてる元凶が…。」


「気をつけてくださいね…。 先程までの雑魚モンスターとは桁違いかと思います…。 私がパーティーにいた時はこんな雰囲気は無かったですから…。」


「つまりマシューちゃん、油断禁物だよね…。」


「皆、心してかかろう。」


「「「おおーー!!」」」


皆一丸となって、いよいよダンジョンボスへと挑む。


ザッ…!!


ポツ…ポツ…。


最深部の部屋に入った僕達、その奥には…見るからに今までのモンスターとは違う奴がいた…。

もはや明確だ、こいつが[ダンジョンのボス]…確かモンスターの名前は…。


「[ディプラヴァホース]…中級レベルのモンスターだったな…。」


「そんな…!!」


[ディプラヴァホース]を見たマシューの様子はおかしかった。

いや…様子がおかしいというよりも…信じられない…あり得ないという感じの反応だった…。


「マシュー、どうしたの? このモンスターは…?」


「この…モンスター…。 [ディメント化]してる…!!」


「何だって!?」


何とこのディプラヴァホースは…まさかの[ディメント化]をしていた!!


「ガァァァァァァ!! ビウゥゥゥゥゥゥゥッ!!」


ディプラヴァホースが叫ぶ…

もはや僕達に向かうのは時間の問題…!!


「皆、行くよ!!」


「「「おおーー!!」」」


僕は弓を装備して、ディプラヴァホースに挑んだ。

奴も、僕達の戦闘態勢を感じて、僕達の方へと突進してきた。


ドゴォン!!


「危な…。」


僕達は間一髪、奴の攻撃を避ける事が出来た…しかしながら、あと少し反応が遅かったら…どうなった事か…。

その証拠に、奴が突進して空いた壁の穴が全てを物語ってる…。


「ブルルルルルルッ!!」


休むまもなく、奴は再び突進を…。

しかし僕はそれを弓で狙って…。


ギリギリッ…

「くらえっ!!」


ピシュン!!


ズバッ!


「ブォォォォォォォォッ!!」


僕が放った弓矢は、奴の右の前足をかすめただけだった。

しかしその痛みからか、奴は叫び始めた。

僕の方を睨み付けていた…明らかに僕の事を狙っている…。


「ブォォォォッ…ガァァァァァァ!!!」


叫びを上げると同時に…何やら不思議な魔方陣が…!!


「ヤバい!!」


僕は瞬時に、回避を行った!!


バチバチッ!!


「いたたっ!!」


どうやら雷魔法の[アルファ・プラズマ]を放ったのだろう。

回避を行っても僅かに触れてしまって…電撃を食らってしまう。

少し痛いな…。


「ベルさん!! 大丈夫ですか?」


「心配いらない、かすり傷だよ。」


リオさんが僕にかけより心配する。

しかしながら[アルファ]の魔法はLv3の魔法…その上、[ディメント化]してるなら威力は1段階か2段階アップしてるはず…今のはかすった程度だったが…もし直撃なら…考えたくもない…。


「くそ…どうすれば良い…。 下手に近づくと…魔法の餌食になる…。」


ミュラが苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべる。


「その対処として、遠距離の武器で対応すれば良いんだろうけど、おそらくスキルのレベル的に対応できるのは僕しかいない…。」


遠距離で対応しようと思うが…いかんせん、僕達のパーティーの中では遠距離の武器のスキル最高レベルが僕だからね。

魔法という手もあるが…それは最後の手段だ…魔法は普通の攻撃と違い限りがある…動きの速い奴に魔法を当てるのはリスクが高い…。

他の三人に遠距離を任せても…対応できず…統制が取れない危険もある…。


だが僕は…ある事に気づく…。


「(そうなると…僕が遠距離の攻撃を続けるしか無い…。) 皆、僕が攻撃を続けておく!! その隙に近距離で攻撃を!!」


「分かりました!!」


「OK!」


「任せてください!!」


皆に指示を送り、僕はディプラヴァホースに再び攻撃を繰り出す。

攻撃の手は緩めず…次々に攻撃をしてやった。

僕の予想が正しければ…


「ブォォォォォッ!!」


「隙あり!!」


ズバッ ズバッ!!


「ギャォォォォ!!」


マシューの攻撃が見事にヒット、ディプラヴァホースは痛みのあまり叫びに叫んだ。

マシューの攻撃がヒットしたのも[ディメント化]が影響してる…。

そう、[ディメント化]はいわば正気を失ってる…リミッターが外れて狂暴な状態になってるが…その反面、大半のモンスターは自分に今攻撃をしてる奴にしか目がいかなくなるのだ。


本来のディプラヴァホースは、全体攻撃を仕掛けてくるくらい戦略家なモンスター。

集団で戦うとなると、後々になって不利になってくる。

しかし、僕が攻撃をした時に繰り出した魔法攻撃は僕にしか向かなかった。


そうなると、奴は自分に危害を加えた奴にしか目が向かなくなる可能性が高い、そうすれば奴は他の人なんて目が向かなくなる、それに僕達は4人もいる、その状況を利用し…僕が考えた作戦は…

遠距離攻撃のできる僕が奴を引き付けて、近接攻撃を得意とする三人が奴を攻撃して行くという、シンプルかつ普通の作戦、普通の戦いなら愚策だろうが…戦ってる相手は…普通じゃない…正気を失ってる敵だ。

普通の作戦が有効的だろう。


「ブルルルルルルル…」


「このっ!!」


ドスッ!! ズバッ!!


「ギャオォォォォォォォッ!!!」


マシューに続いてリオさんが攻撃を繰り出す。


「そこだぁ!!」


ドスッ!! ドスッ!!


「ガァァァァァァァァッ!!」


ミュラも見事な槍裁きで奴に攻撃を与えた。

攻撃をくらい続けたディプラヴァホースは…少しばかり弱り始めた。


そんな事よりも、僕達の連携の凄さだ。

パーティーを組んで…そんなに期間が経ってないのにこんな連携が取れるなんて…。


「ギャォォォォォォォォ!!」


バチバチバチ!!


「うぉぉぉっ!!」


ディプラヴァホースは怒り狂い、ミュラに魔法攻撃を繰り出すが、寸前の所で何とか避けたようだ。

つまり…今はミュラに視点を向けている事になる…。


「ギャオオォォォォォォォッ!!」


ドカッ!!


「グハッ!!」


ドサッ!


「ミュラ!!」


ディプラヴァホースの突進を喰らってしまったミュラ、あまりの衝撃に壁に叩きつけられてしまう…。

大事に至らなきゃ良いが…!!


「ブォォォォォォォォッ!!」


ディプラヴァホースは弱ってるミュラに攻撃を繰り出そうとした…!

このままだと…ミュラが…!

それなら…!


ガサガサ…

ギリギリッ…


「…喰らえっ!!」


ピシュッ!!


ドスッ!!


「ギャオオォォォォォォォッ!!」


ピシュッ!!


ドスッ!! ドスッ!!


「ギィィィィィィィィッ!!」


ドサッ!!


「ベルさん!? 今の矢って確か…!!」


マシューはどうやら心当たりがあるらしい。


「流石、マシュー。 今、僕が放ったのは[セビアアロー]だ。」


僕の放った[セビアアロー]とは、特製の麻痺毒を持った植物[セビア]の成分を使った矢だ。

[セビアアロー]は奴の腹部に2本…腰部に1本命中した。

麻痺に陥ったのか、ディプラヴァホースは地面に倒れこむ。


倒れこんだディプラヴァホースに僕は容赦なく矢を射っていく。

勿論…[セビアアロー]を…!!


ピシュッ!!


ドスッ!! ドスッ!!


「ミュラにあんな傷負わせたんだ、容赦はしない!!」


ピシュッ!!


ドスッ!! ドスッ!!


「ギャ…オオオオッ…。」


流石に矢を何回も放ってるからか…ディプラヴァホースはかなり弱り始めた。

そして…。


「トドメだ!!」


パシュッ!!


ドスッ!!


バタッ…


僕の放った弓矢はディプラヴァホースの眉間に命中した。

その弓矢によってディプラヴァホースは息絶える事に。


「フゥ…ハァ…ようやく倒せたか…。」


「えぇ…終わりましたね…。」


「二人ともミュラさんが…!」


マシューはミュラに寄り添い…僕らにその状況を伝える。

僕達はミュラの元へと行く。


「ミュラ!!」


「ミュラさん、しっかりしてください!」


「う…うぅ…大丈夫…。 ちょっと背中が痛いだけ…。」


ミュラに寄り添って状態を確かめるが…どうやらダメージのレベルは中くらいのレベルのようだ…。


「ミュラ、今、回復魔法を使う!!」


僕はやむを得ず回復魔法を使う事に。


「メガ・キュアラ!!」


回復魔法の[メガ・キュアラ]をミュラに使った。


「う…うぅあぁ…ベル…ありがとう。」


ミュラはたちまち元気になった、本当に大事に至らなくて良かった。


「さ、早いところディプラヴァホースの皮とか剥ぎ取れる物を剥ぎ取ろうよ。 後、この洞窟内のお宝も一応持っていこうよ。」


「そうだね。」


ミュラは元気になるやいなや、追い剥ぎの様な事を言い出す。

まあ…やってる事は追い剥ぎみたいな感じだから…言われたとしても何も言えないけどね。


ガサガサ…


「ベルさん、ここに[ウィリデ鉱石]があります。」


「おおっ!」


何と、リオさん[ヴィリデ鉱石]を見つける!!


「こっちには、[ヴィリデクリスタル]があります!!」


「マジで!? スゴい!」


マシューに至ってはクリスタルを見つけてしまう!!

何とお宝が大量にある!!

こりゃ、入って正解だったかな…?


「あ、でも…取りすぎても後々困るだろうから、ある程度は残しておこうよ。」


「「分かりました!」」


僕は、二人に取る量を程々にと伝えた。

それに二人は理解をしてそこそこの量を持ち帰る事に。


「良し…それじゃ行こうか。 ここのダンジョンもクリアした事だし。」


「そうですね。」


「それじゃ、忘れ物無いように確認しておいてね。」


僕はメンバーにそう言い、最終確認を行う。

それが終わった後、僕達はこの[森影(しんえい)の洞窟]を去ることに。

そして通った道を戻って、洞窟を出ると久々の日光を浴びる。


「うわっ、眩しいな…。」


「でも何か、良い体験でした。 それに、私はベルさんのパーティーは最高ですね。」


相も変わらずリオさんは僕のパーティーを褒める。

洞窟に出るなり、いきなりマシューからこんな事を。


「[ガラバル]なんて、連携も取れないし、グズグズのゴリ押し戦闘でダンジョンボスを攻略したような物ですから…。」


マシューが[ガラバル]の不満を口にする。

彼女曰く、[ガラバル]のチームプレーは最悪なものだったらしい。

まあ、平気で仲間を切り捨てるようなパーティーなんてろくなパーティーじゃないだろうね。


「でもそれと違って、ベルさんのパーティーは信頼関係もあるし仲間意識も高いですから、不思議とベルさんに任せても大丈夫って安心感が有るんです。」


「そ…そう…。」


マシューは満面の笑みでそう語ってくれた。


「そうだ、ベル。 どうせなら、僕達のパーティー名も考えたらどうだ?」


何とここでミュラからパーティー名を作ったらと提案された。


「えぇ…そんな事言われてもな…。」


「私は良いと思います、どうせならパーティー名考えましょうよ♪」


リオさんまでノリノリに…。

僕はこの雰囲気に負けてやむ無く考える事にした。


暫く候補を考えていたが…

考えた末に決めた名前は…。














































































「僕達のパーティー名は[セイラス]にしよう!!」


「[セイラス]…良い名前だな、ベル!」


これを機に僕達は[セイラス]として活動する事に。


チーム名の[セイラス]の由来

英語で安全の意味を持つ読み[セーフ]と

ラテン語の読み[セクルス]を合わせた物です


変な名前ですが…

ここで突然、次回からは第2章となります。


つまり第2章以降はアルベール達が[セイラス]として活動して行きます。

それではご期待ください!!

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