【14】 デビュー戦6日目(最終日) ~1マーク視界ゼロ~
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『ボートレース戸田』6日目(最終日)・第1レース(一般戦)
【出走表】
1号艇 田並 浩次(42)B1 勝率3.00 モ△ 1 2 6 6 5 4 4 3
2号艇 赤塚 人志(44)B1 勝率4.05 モ◎ 3 1 6 4 5 2 5 6
3号艇 木森 沙也(28)B1 勝率4.13 モ- 4 2 6 5 6 6 5 3
4号艇 小森 賢二(39)B1 勝率4.36 モ○ 3 5 3 5 1 2 2 4
5号艇 小河 智幸(40)B1 勝率5.43 モ× 6 4 1 5 3 4 2 5
6号艇 速水 爽香(20)B2 勝率0.00 モ- 6 - 6 6 6 5 6 欠
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一眠りもできないまま迎えた、デビュー節の最終レース。
速水爽香(大外からの全速ターンがダメなら……今度は一番内側の隙間、最インを突く『差し』だ。これでダメなら、私にはもう何もない……)
澄み渡る曇り空。気温19度、水温20度。
大時計の針が刻一刻と回る。
15秒……14……13……。
爽香はレバーをぐっと握り込んだ。
4、3、2、1――スタート!
ほぼ同体のスリット。
第1ターンマーク、先行する5艇が一斉にターンを描いてブイを回る。そのすぐ後ろ、最内へ爽香は艇をねじ込もうとした。
だが――。
速水爽香(うわっ……!!)
前を走る艇のプロペラが巻き上げる猛烈な水しぶき(引き波)が、視界をゼロにする。
ぐちゃぐちゃに荒れ狂う水面の上で、爽香のボートが跳ねた魚のように暴れ跳んだ。
速水爽香(見えない! 艇が浮く! 入っていけない――!)
他艇はまるで高速道路を走っているかのようにスムーズに抜けていくのに、自分のボートだけが悪路でがたがたと弾かれている。
バックストレッチに出た時には、すでに絶望的な差が開いていた。
結果――ぶっちぎりの6着。
デビュー節、成績。
【6・6・6・5・6・欠・6】
爽香のデビュー戦は、完全なる惨敗で幕を閉じた。




