第11話 思い出
夢 「おっはよー!」
元気に挨拶をするのは夢はテンションを盛りに盛り上げていた。
島田 「そんなに夢ちゃん買い物すきだったっけ?」
夢 「私の好きな漫画の同人誌買うの。少数しか販売してないから買わなきゃ!」
セリカ 「とはいえ、ここらへんに本屋なんてないけど…どこで買うの?」
夢 「ここだよここ」
指を差し現れたのは家の塀に挟まれた、人一人分通れるかわからないほど幅の狭い小道。地面は側溝の蓋でチャラチャラチャラと水が流れているのが聴こえる。
セリカ 「…マジで?」
夢 「マジで」
島田 「闇なモノが売ってそう…」
夢 「ほら行くよ」
体を横にして歩く隙間は、異世界にでも行ってしまいそうな雰囲気。
後ろを見ると、島田が止まっていた。
セリカ 「…どうしたの?」
島田 「…その…入れない」
セリカ 「え?」
島田 「…わからない…?」
セリカ 「あっ」
夢 「島田お◯ぱいあるもんねー」
セリカ 「デリカシーぐらい配慮しなさいよ!」
島田をお留守番させ奥へ奥へ進み、下へ続く階段に繋がった。
「ここだよここ」
錆びた鉄の扉からはただならぬ店を想起させ、セリカの緊張ボルテージはさらに上がる。
セリカ 「ね、ねぇ…ホントに大丈夫なの…?」
セリカは夢の服を掴み、足を止めた。何かやってはいけないこと、犯罪に関わってしまっているのではないかと心から恐れ、懸念したのだ。
夢はこう言った。
夢 「大丈夫。怖いなら、私に任せて。ごめんね…私がこんな場所に連れてきたから…」
心配するセリカの頭を撫で、ついに扉を開ける。
そこには、さらに階段があった。
セリカ 「…深くない?ね、ねぇ」
「大丈夫。怖いなら、私に任せて。ごめんね…私がこんな場所に連れてきたから…」
セリカ 「…え?」
「大丈夫。怖いなら、私に任せて。ごめんね…私がこんな場所に連れてきたから…」
「大丈夫。怖いなら、私に任せて。ごめんね…私がこんな場所に連れてきたから…」
セリカ 「ちょ、ちょっと、離して、お願い…ちょっと!」
「大丈夫。怖いなら、私に任せて。ごめんね…私がこんな場所に連れてきたから…」
無限に、聴こえ続けるのだ。
セリカ 「う、うーん…」
うなされ続け、目がパチっと開いた時、時計は夕方の5時。夕日と日中の色が混じった変な空を見た。
セリカ 「…変な時間に寝ちゃったのか…悪夢見るなんて最悪…」
そういえば、あのチーズ食べたからこうなったのかな。
そう思うセリカであった。




