58話 ステータス
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紅月 一
身体:122
知能:321
精神:174
魅力:206
運 :129
【スキル】
《好感度補正LV90》《視力LV125》《聴力LV145》
《身体LV70》《癒しLV145》《夜目LV120》
《魅力LV71》《器用LV210》《演技LV180》
《観察LV170》《記憶LV365》《運動神経LV85》
《反射神経LV95》《回復LV25》《声術LV62》
《創造LV250》《描画LV130》《知能LV250》
《言語術LV180》《算術LV210》《学習LV365》
《集中LV365》《精神LV120》《隠密LV85》
《水泳術LV365》《運LV9》《登攀LV40》
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今の俺のステータスはこんな感じだ。
方針は前回決めたところから大きくは変わらず、ソフト開発に必要そうなスキルを上げ、上げては生活に支障が出る可能性のあるスキルは上げないように気をつけて来た。
その結果として、《学習》と《集中》のスキルのレベルが365になった。
この2つのスキルも365レベルになったことによりそれまでにはなかった特殊な能力を獲得した。
まず、《学習》の能力は深層学習だ。
この能力は簡単に言えば今まで見聞きしたものを頭の中で自動で学習してくれるというものだ。
一見すると気付くのが難しそうだが、《記憶》が365レベルになった時に手に入れた映像記憶によって俺はその能力に気付くことができた。
深層学習の能力を手に入れた当初はなんのスキルが分からず色々と試していたのだが、その最中、プログラミングの勉強は欠かせないので、映像記憶でまだしっかり読んでいなかった本を読もうとしていた。
しかし、その時違和感を感じた。
まだ読んでいないページの内容が頭に入っているのだ。
そこで俺はこれが深層学習の能力なのだと気づいたのだ。
この能力によって俺は空き時間に再度本を頭の中で読むという行為すら必要なくなったのである。
ただ、欠点として、深層学習は少々その能力を発揮するのに時間がかかるということがあった。
大量の本を読まなければいけない俺は、無いよりは遥かに便利であるものの、少し足りないと思ってしまった。
しかし、それを補うように俺が手に入れることができたのが、《集中》のスキルのレベルが365に上がった時に手に入った能力、分散集中だ。
今までなら本当に集中する時は基本的に一つのものに向き合うのが1番効率が良かったが、このスキルにより、何個かの作業を同時に行っても効率が落ちないようになった。
これにより、授業中やプログラミングをしている時などに勉強することができたり、2つの本を同時に頭の中で読むと言った事さえできるようになり、深層学習で少し足りなかった学習の速度が著しく向上したのだ。
深層学習はパッシブスキル、分散集中はアクティブスキルって感じだな。
こういったスキルもあり、俺のプログラミングライフは非常に順調なものになったのである。
しかし、このステータスを見て疑問に思ったこともあったはずだ。
そう、365レベルまで上がったスキルがそれ以上のレベルにはなっていないという事だ。
これに関しては、わざと上げないようにしているという事ではない。
何故か、今までと同じ事をしてもそれ以上スキルレベルが上がらなくなったのだ。
はじめのうちはこれが上限なのだろうと考える事にしていた。
《水泳術》で手に入った水中呼吸なんてその際たる例で、それ以上の能力があるとは思えなかったので、特に違和感もなくそれが上限なのだと思うようにしていた。
しかし、深層学習を手に入れたことによりその考えは一部変わることになった。
何故なら、深層学習はあまり早いとは言えないからだ。
その速度はさっきも話した通り少々遅く、もっと早くなるビジョンが見えるようなスキルだ。
つまり、《学習》というスキルにはまだ先があるように思えてしまったのだ。
本当に365が上限なのか。
そう考えるようになってから、俺は何度か365レベルになったスキルをさらに上げようと試してみた。
だが、結果は変わらず、いつも通り能力を使っても、数字は365のままだった。
失敗したからといってその日の成長分が消えるわけではなく、別のスキルを上げることはできるので、そこまで損はない。
それどころか、今まで解明されている思っていたものに更なる先が見えたことにより高揚感を得ているまである。
なにか別の条件を達成する必要があるのか、それとも単純にスキルを得るために必要な善行の量が増えたとかそういう事なのか。
何にせよ、世の中を良くする為には更なる力が必要だ。
今すぐ答えが出ないのであれば、無理に焦る必要はない。
これまでだって、一日一日積み重ねてここまで来たのだ。
なら、これからもやることは変わらない。
「さて、今日も一善頑張りますか」
そう呟きながら、俺はステータスを閉じた。




