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一日一善を繰り返していたら人生が変わった件 〜現代日本に赤ちゃんとして生まれ変わったら、善い行いをするとスキルが獲得できるようになった〜  作者: 黒飛清兎
小学生編

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35話 アドバンテージ



 小学校に入学しておよそ半年。

 俺は完全に図書室に入り浸っていた。

 今の時代ではインターネットなども無いため、知識を得るにはこれが一番だ。

 放課後は習い事があり、その上習い事がない日もしっかりと門限が定められているため、図書館などに行くこともできない。

 そうなると、学校にあるこの図書室は俺にとって貴重な情報源だった。


 入学当初は歴史など、この世界の常識について知るための本ばかり読んでいた。

 しかし、歴史の本などもあら方読み終わり、ある程度の事は理解した今では、俺は更なる知識を求め、様々なジャンルの本に手を出すようになっていた。

 それらの全ては、将来、俺が金を稼ぐ為の知識を身につけるためだ。


 まずすべきなのは、俺の知識の補完だ。

 俺の前世の記憶によればこれから確実に伸びるであろう産業はいくつもある。

 それを知っているだけでも大きなアドバンテージではあるのだが……だからといって今の俺がそれらを作れるかと言われれば、答えは否だ。

 例えば、スマートフォン。

 今はガラケーが流行っており、スマートフォンはまだ流行っていない……というか、その原型が誕生しているかすら知らない。

 これに関しては図書室で調べても特に何も出なかった。

 その為、スマートフォンを作る知識があれば、俺がその開発をすれば、その利益を得ることだってできるだろう。


 しかし、俺は所詮コンビニ店長だった人間だ。そんな知識持ち合わせているはずもない。

 そして、その技術を今から学び始めた所で、良くて開発陣の一人になれるかもしれないくらいまでしか出来ないだろう。

 ならば、俺が狙うべきなのはもっと別の所だ。

 俺にしか分からない未来の流れを利用しつつ、今からでも知識を身につけられる分野。あるいは、俺自身が一から全てを作らなくてもいいもの。

 

 例えば、サービスだ。

 何も新しい機械そのものを作る必要はない。既に存在する技術を組み合わせて、未来で当たり前になる仕組みを先に作る。

 それなら、まだ俺にも可能性はある。


 だが、ネット通販などの仕組みを今から作るのは難しいだろう。

 それらは今の日本ではそこまで流行っていないため、今始めればかなり儲かるかもしれない。

 だが、それをやり始めるにはある程度の資本が必要だ。その上、俺は子供な為信頼もない。

 しかし、事業の開始が遅れれば遅れるほど俺のアドバンテージも消えていくため、あまり時間もない。

 出来れば小学校から中学生までの間に準備をし、高校生あたりから事業を展開できるものがいい。


 となると、俺が始められるのはネット上のサービスなどに限られてくるだろう。

 ネット上のサービスならば実店舗を持つ必要もないし、大量の商品を仕入れる必要もない。

 もちろんパソコンや通信環境、サーバーなど最低限の設備は必要になるだろうが、それでも店を構えるよりは遥かに安く済むはずだ。

 それに、何より大きいのは匿名でも始められる可能性があるということだ。

 当然、契約関係まで完全に匿名という訳にはいかないだろう。

 俺はまだ小学生なのだから、回線やらサーバーやらの契約を自分一人で行うことも難しい。

 そこは将来的にお母さんかみこちゃん辺りに頼む必要が出てくるかもしれない。

 だが、少なくとも利用者に俺が何歳なのかを公開する必要はない。

 ネット上では名前を隠して、適当なハンドルネームを名乗ればいい。そうすれば、子供だからという理由だけで相手にされなくなることも避けられる。


 そして、そのために必要な知識といえば、まずはプログラミングだろう。

 どんなサービスを作るにしても、結局はパソコンを動かせなければ話にならない。

 前世でもパソコンは使っていたし、仕事で簡単な操作をする程度なら問題なかった。

 だが、ホームページを作ったり、何かのシステムを組んだりなんてことは当然したことがない。

 それどころか、プログラミング言語の名前だって有名どころをいくつか聞いたことがある程度だ。


 だが、今の俺は数々のスキルがあるため、本気で学ぼうと思えばそこまで苦労すること無く習得することができるだろう。

 今はまだパソコンを持っていないため実践で学ぶというのは少し厳しいが、基礎的な知識だけなら本を読むだけでもある程度は蓄えられるだろう。

 パソコンは高価であるため、お母さんに頼んでも買ってもらえるかは分からない。可能性は低いだろう。

 幸いな事に時間はまだあるので、俺が事業を始める前に何とかパソコンを用意できるようにしよう。


 方針が決まったところで、俺は図書室でプログラミングの本を探し始めた。

 この前までは歴史の本中心で探していたためかプログラミング本はどこにあるのか分からない。

 まぁ、図書室なんだから何とか見つかるだろう……そう思っていた時期が私にもありました。


 キーンコーンカーンコーンという昼休みの終わりの5分前を告げるチャイムが図書室に鳴り響く。

 既に図書室を数周していた俺は青い顔をしながら教室に戻る事になった。


「プログラミングの本、無いのかよ……」


 昨日は投稿出来なくてすいません……!

 11時間ほど散歩してたら途中で雨に打たれてしまって、完全に風邪をひいてしまいました……。


 また、今日から投稿数1日1話に減らします、申し訳ない!

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