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七色人生ゲーム  作者: みどり
居候始まる
3/33

カウントダウン2

由利おばさんの家で年末年始を過ごすことになった。その間に母の手術が成功したという連絡が父から入った。

「退院まで時間かかりそうだから,3学期始まったらおばあちゃんが家に行ってくれるって。」

おばさんは言った。私も兄も母が回復するものだと思って喜んでいた。

気付いたら大晦日を迎え,父が泊まりに来てくれた。

母はいないが数日ぶりの家族再会はとても嬉しい。しかし,母を1人病院で年越しは少し可哀想に思えた。この時父は母の様子を教えてくれた。

クモ膜下出血と判明したため頭の手術をしたこと,そのため髪の毛を全部剃ったこと,意識は戻ったものの声が出ず筆談で会話していること。

その様子は8歳の私が想像するのは少し難しかったが,大変だということは理解した。

そして年は明けて2001年。元旦・2日は父方の親戚達と楽しく過ごした。

3日の朝,父は母のお見舞いに行くため由利おばさんの家をあとにした。おばさんも仕事始めで出勤した。

兄は従兄の翔也くんの部屋でテレビゲームをし,私は2階に行って従姉の芳野ちゃんに遊んでもらっていた。

翔也くんと芳野ちゃんは由利おばさんの実子で私より17歳・14歳上の大きなお兄ちゃんとお姉ちゃんである。

芳野ちゃんの部屋から兄のところへ行こうとしたとき,由利おばさんが帰ってきた。まだお昼前のことである。

「慎ちゃん!みどりちゃん!病院へ行く準備をして!幸一おじさんと友香おばさん夫婦も来るから!」

由利おばさんは慌てながら言い,自身も病院へ向かう準備を始めた。

「お母さんに会える!元気になったんだ!」

私はそう勘違いをしていた。

父の長兄に当たる幸一おじさんと妻である友香おばさんが車で来た。私と兄を乗せてくれるとのことだ。

高速道路を使い約2時間,私と兄は楽しそうに,幸一おじさんと友香おばさんは無言で社内を過ごした。

そして母のいる病院に到着し,私と兄は走って父の元へ向かった。

「お父さん!お母さんは?」

「・・・・・・。死んじゃった。」

「え?」

「死んじゃったんだよ。」

「嘘だよ!生き返るでしょ!?」

「・・・・・・。」

母は突然の発症からわずか一週間で40年の人生に幕を下ろした。

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