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最強の社畜、聖女の「ゴミ箱」になる〜24時間365日、貴女の汚れ(愛)を喜んで承ります〜  作者: 優香猫


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3/5

聖女様の指先が震える理由

翌日、結界が解ける音と共に現れたエルフレイデ様は、心なしか落ち着きがなかった。


昨夜、俺の胸に顔を埋めて「むり…」とこぼした自分を、必死に記憶の底へ押し込めようとしているのが丸わかりだ。


「…おはようございます、聖女様。今日のシフト表はどうなってますか?」


「黙りなさい、雑巾…昨日は、私の調子が少し悪かっただけよ。今日こそ、貴方のその歪んだ余裕を粉々にしてあげるわ」


彼女はそう言い放つと、昨日とは違う動きを見せた。


拳を固めるのではなく、俺の首筋に、冷たい指先を這わせたのだ。


「暴力で折れないなら、別の方法があるわ…不浄な貴方には、この『神聖力』の過剰投与こそが、耐え難い苦痛になるはずよ」


彼女の手のひらが、俺の胸板にじっとりと張り付く。


【ヒール】の応用。


肉体の限界を超えた強制活性化。


体内の魔力バランスを強引にかき乱し、内側から焼き切るような高揚感と苦痛を同時に与える、いわば光の拷問だ。


「あ…っ、ぐ…っ」


「ふふ、やっと苦しそうな声を出したわね…どう?細胞が悲鳴を上げているでしょう?清らかな力に、貴方の汚い泥のような精神が浄化されていくのよ」


彼女は恍惚とした表情で俺を覗き込む。

だが。


…あ、これ、アレだ。深夜残業中に飲みすぎた、高濃度カフェイン入りのエナジードリンクの感覚だ。


動悸が激しくて、脳が強制的にシャキッとさせられる…嫌いじゃないな。


「…ふーっ…あー、効く。これ、目が覚めますね」


「なっ…!?」


「最近、ちょっと寝不足気味だったんで助かります…でも、これだけじゃ『浄化』としてはパンチが弱くないですか?」


俺は震える手を伸ばし、彼女の細い手首を掴み返した。


「…っ!放しなさい、不潔よ!」


「不潔な俺に先に触れたのは、聖女様の方でしょう…ほら、もっと『汚れ』を流し込んでくださいよ。昨日みたいに、あのドロドロしたやつをさ」


「嫌っ…あんなの、もう…っ」


「嘘だ。まだ奥にありますよね?民衆の前でニコニコ笑って、神殿のジジイ共に頭を下げて…その裏で、『アイツら全員、足の指でも舐めてろ』って思ってる、その汚い心が」


「…っ…ぁ…!」


図星だったのだろう。

エルフレイデ様の顔が、恐怖と恥辱で真っ赤に染まる。

俺は彼女の手を引き寄せ、自分の心臓の上に押し当てた。


「出してください。俺の中に全部…そうしないと、聖女様、あなたが先に壊れちゃうでしょ?」


「っ、う、うるさい…っ!貴方なんかに、私の何が…っ!」


彼女の指先から、昨日よりもずっと濃く、熱い本音が流れ込んできた。


孤独。重圧。そして、一晩中、俺のことばかり考えてしまったという、聖女にあるまじき羞恥心まで。


「…あ、これ、かなり濃いな…最高ですよ、聖女様」


「ひ、っ…あ、あん…っ!」


汚れを排出する快感。

それは、彼女にとって長年禁じられてきた禁忌の解放だった。

俺というゴミ箱があるからこそ、彼女は初めて、誰にも見せられない本当の自分をさらけ出すことができている。


「…ねえ、聖女様。殴るのも、魔法で焼くのも、もう飽きたでしょ?」


「…何を…何を言うの…よ」


「もっと直接、俺を汚して、みませんか?聖女様が一番恐れている、そのやり方で」


俺が彼女の耳元で囁くと、エルフレイデ様の体がビクンと大きく跳ねた。


彼女の碧眼が潤み、視線が泳ぐ。


「そ、そんなの…そんなこと、できるわけないでしょ…っ。私は、純潔でなければならないのよ…!ヒールで処女膜を再生すればいいなんて、そんな、そんな破廉恥なことっ!」


「…へぇ。そんなこと、俺、一言も言ってませんけど?」


「あ…っ…!」


自爆。


彼女の頭の中には、すでにその邪道なシチュエーションが完璧に出来上がっていたのだ。


「イメージできてるなら、話は早い…さあ、聖女様。今日の『特別残業』、始めましょうか」


俺は彼女の腰を引き寄せ、密着させる。

聖女様の法衣の下で、彼女の心臓が、まるで逃げ場を失った小動物のように激しく鳴っていた。


「…っ…ぁ…むり…まだ…そこまでは…心の準備が…」


「『まだ』ってことは、するつもりなんですね?」


「…っ!黙れ、黙れ雑巾!…明日よ!明日、もっと徹底的に準備して、貴方を地獄に落としてあげるわ!」


彼女は真っ赤な顔をして、逃げるように部屋を飛び出していった。


結界が閉まる瞬間、彼女が自分の股間をぎゅっと押さえ、内股で歩いていたのを、俺は見逃さなかった。


俺は、一気に静かになった部屋で、じわじわと体に残る聖女様の熱を楽しんでいた。


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