突然の別れ
今回急展開ですし時間が飛んでます
すいません
あれから何年の月日がたっただろうか
本当にあれからは直ぐに時間が過ぎていった
今は恐らくルーミアを退治してから四十年はたっただろう
その影響で変わったことが二つある
一つ久方ぶりに尻尾が増えた
泣いた
二つ夢花がお婆さんになった
それもそうだ。
あれからは四十年もたっている
普通の人間なら死んでるだろう(時代的に)
まぁ夢花は人間ばなれしてるから仕方無いかな
だけど…
今日朝起きたときから夢花の様子がおかしかった…
そう
病気にかかったのだ
そしてその病気が癌だった
勢いを失った夢花は昨日とは別人のように布団の上でぐっすりしていた
恐らく私達に心配を掛けないように言わなかったのかも知れない
だが、言わずとも今日になり病態が悪化したのだった
~夢花side~
身体中が痛い
口のなかも口内炎だらけで喋れない
実際病気を患っていたのは去年の冬場からだった
そしてこの冬場になって悪化した
どうして言えなかったんだろう
朝起きた紫は、この光景を見てどう思うだろうか
銀様は目を閉じながら下を向いて黙っている
よく見ると銀様の目からは光輝く涙のあとが残っていた
(…私のために…?)
そう思うと意識がふぅっと抜けていく感じがする
その時私は悟る
死ぬのかな?もう最期かな?と…
その時、頭に昔の私と紫が移った
これは私と紫が初めて出会った時のモノだった
私達は、笑顔で、そして、輝き、話していた
そうか…
これが走馬灯か…
そう思ったとき自分のなかで大事なことを思い出す
(博麗神社には掟があるのよ…)
ん…これは?
昔の記憶?
(どんなの~?)
これは…私…
ってことはもう一人の女性って…
(博麗の巫女はね。霊力の強いものがなるの。)
(うん)
(でもね私達は結婚したからって霊力が強い子が生まれるとは限らないの)
(うん。それでー?)
(だから私達は探さないと行けないのよ?霊力の強い子を)
(それが私なの?)
(えぇ)
(それって見つからなかったらどうなっちゃうの?)
(この長く続いてきた神社も終わりになってしまうわ)
(そうなの…)
(だから神社の為にも…そして日本の為にも新しい子を探してちょうだい………夢花…)
そう言われた瞬間私は現実で目が覚める
そこには泣きじゃくる紫、上を向き涙を我慢する銀様、袖で顔を拭う藍の三人が揃っていた。
今は朝外はまだ暗く寒い
そんな中彼女たちは私のために涙を流している
あぁ…私は幸せだな
そう感じる
だけど時間ももう僅か…
最期に伝えられることを伝えようと思う
そう決心し口を開く…
「…皆聞いてくれる?」
私が口を開いたのに対し皆が反応し声をかけてくる
「あのね私はもうダメみたいなの」
「…」
皆の口が閉まる
なぜ集まっているのか気になったが恐らく私の体だろう
腕は細く、髪は抜け、皮膚は大きく垂れ下がっていた
長い間皆の間に沈黙が流れる
そして、その沈黙を破ったのが紫だった
「…夢花何が…あったの…?」
泣き泣き口を動かしながら私に問う紫
「…患っていた病が急に来ただけよ」
「…!」
紫は驚きで声を失う
「…多分ね私ここで死んでしまうと思うの…だから最後のお願い聞いてくれる?」
「…の…」
私が言ったことに対し
紫が小さい声でボソボソと喋る
「どうしたの?」
「…何を言ってるのよ!」
紫が大きい声を上げる
「紫!気持ちはわかるが夢花の話を聞いてやれ!」
珍しく銀様も口調が落ち着いている
「何よ!銀だって悲しいんでし!?助けたいんでしょ!?ならどうにかしてよ!」
「落ち着け!」
静かにしていた銀様も紫に声をあげた
「いい加減にしろ紫!お前が一番わかっているはずだ!これは寿命にも関係してるんだぞ!人の生を変えることはゆるされざる行為なんだ!」
「くっ…」
珍しく取り乱す紫
だが本当に時間は刻々と近付いている
早くしなきゃ…
「…紫有り難う。私嬉しいよ。」
「…」
「だからさ私のはなし聞いてくれないかしら?」
「…」
無言で小さく頷く紫
さあ大切な友人に伝えよう…
「…私の跡継ぎを探してくれないかしら」
そういった瞬間紫は泣き崩れてしまった
今まで死んでしまうという実感が無かったのが今になって出てきたようだ
跡継ぎをとると言うことは自分のあとのものを選ぶと言うこと
それは前にいる人の代わりを探すことに等しいもとであった
だが、泣く紫は覚悟を決める
友人との最後の約束。
もう会うことのない本当の最後…
紫は立ち上がり走り出した
その時背後から声が聞こえた。
「…紫私とであってくれて有り難う…幸せだったよ」
紫は振り向いた
そこには目を閉じ静かになった友人の姿があった
(´;ω;`)




