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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
最終章・ラグナロク【準備】

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抜け道。今までの出会い。

この世界の血では事実上攻略不可ということであれば、どうすればいいか。


そんな人間この世界にいるはずなく…おまけに僕でもダメときた。


「…!ニコラ、ひとついいか」


「ん、なんだ?エルメロス」


「血が流れてたらアウト、と言ったよな?」


「そうだな。事実上神に抗える人間はーー」


「モドキならどうだ」


「む…むむ!」


あっ…そうか。簡単な事に直ぐに候補に上がりそうなものだけど、頭から抜けていた。


スーベルニカ王の実験では、意識だけをモドキに移す。


そのため、「血は流れていない」


「ふむ…だが、完全オリジナルでないと不安は残るな」


「脳と意識がこの世界の人間、と判定される可能性が?」


「あるだろうな」


その話を遠くで聞いていたスーベルニカ王がこちらに近づき、そしてモドキについて一つだけ教えてくれた。


「生憎研究成果が集まりすぎていてね…完全にオリジナルなモドキの政策自体は可能だろう」


「なんと…」


だが、同時に難点もあると言う。


今まではヒトガタの意識を移植することにより、いわば制御端末をヒトガタの脳に任せていた為、ヒトガタの介入しない完全な自立型のモドキの場合、プログラムする事に対してかなり時間がかかりそう…ということだった。


「神と戦う以上、それなりの強さが担保されてる必要があるからね」


「スーベルニカ王…そのプログラミングは、十数人単位の人間の記憶があれば短縮は可能ですか?」


「…可能かもしれんな」


活路が、少しだけ見えてきた。

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