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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
最終章・ラグナロク【準備】

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閑話。神の思し召し。

人類を想像したとされる神、後にヒトノカミとして名を変えていくその神は、人類に重すぎる制約として発展をリセットするループを与えた。


文明の自然崩壊を防ぐためのサイクルではあるのだが、それは同時に進化を止めるということであり、人類の進化は一定のフェイズで完全に止まってしまう。


また、これは大図書館の表の資料には無かった上に、スーベルニカ王すら気づけなかった事なのだが、人類のリセット周期は回数を重ねる毎に「早まっている」。


魔法の発展と機械の発展、人類にとってどちらも大事ではあるのだが、そのふたつの勢力図はリセットを重ねる毎に溝が深まり、尚且つ対立までが早くなっている。


その事実にヒグチが気づいた頃には、遅かった。


手遅れになってしまう前にその事実に気づけていれば、あるいは…


今回のリセットでは絶対に間に合わないと悟ったヒグチは口を閉ざし、そしてその事実をスーベルニカ王に伝えずに死んだ。


勢力による均衡を崩した際に起こりえる最悪を回避するための選択であるが、彼の誤算はテオという同郷の異世界人が、ループ自体を止める可能性がある事だ。


死後、力を使うために脳だけになっていたヒグチの記憶から、テオがその事実を発見するのは、大図書館を出て、次の行動を決める際、ヒグチの記憶を覗いた際だった。

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