古代との邂逅。
記憶を読み進める。
この先に何かがある、そうわかっているから、歩みを止めない。
記憶を読む度、処理しきれないものがストーンとして排出されていく。
それを見て、みんながまた古代の記憶に触れていくのを繰り返す……
僕の脳の負担もすごいが、それはストーン経由で知っているみんなもかわからない。
僕が踏ん張らねば、みんながこの情報を入手しえない。
頑張れ、頑張るんだーー
「あなたが、この時代の……」
「えっ……?」
深い記憶の中、明らかにこちらに話しかけている人がいる。
記憶を読んでいるだけだから、絶対にそんなはずはないし、ありえないはずだが。
「ここはね、記憶を通して繋がる誰にも干渉できない空間」
「え、じゃあーーあなたはーー」
記憶の中だけにある空間、つまり、記憶の中にある彼女だが、彼女が再現されているもの、と……
「私は死んでますが、遥か遠い未来の我が子達に伝えねばならぬものがある故、こうして記憶の中で魂の一部を残留させておりました」
「じゃあやっぱり、マキナさん……なんですね」
記憶による再現だとしても、ここは今は完全に僕が力を使ってみている空間。
誰にも干渉されない、意識空間だ。
そんな場所に、数千年も……魂の一部を隔離していたということなのか?




