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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
最終章・ラグナロク【準備】

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付与魔法、デムス。

マキナの残した秘策、それはこの魔法なのだが、かなりざっくり言うと、神代のマナを引き出し、一時的に「神の属性を付与する」というもの。


要は、マキナの一族の血のハーフで薄まったものではなく、純粋なデウスに限りなく近い神としての属性が付与される。


同格であれば、いける。


そのために、マキナはこれを残した。


だがーー使う機会が無かったのは、デウスを倒すに足り得る戦力が整って居なかったこと、継承出来る人間はこの記憶を司る力を完全に覚醒させている事が条件、という2重の縛りのようなもののせいである。


継承自体が行えても、僕の力はまだ完全ではない……果たして、扱えるだろうか。


「覚醒している必要がある……というのは何故か、わかるか?」


「この力が覚醒って……どこまで伸びることを指しているのかイマイチピンと来なくて……」


「マキナの一族に伝わるその力はな、完全に使いこなせれば物の記憶やマナから記憶を引き出すことすら出来る」


「人間の記憶を見る力……では無いということですか?」


「元来その力は世界の記録を後任のマキナの一族である人間に伝え続けるものだ」


「マナを通して、その時代の記憶を見ることが本来の使い方……ってことですか?」


「いかにも」


ああ、そうか。


僕はこの力の使い方のそもそものスタートラインに居なかったんだ。


そして、ヒグチは力の覚醒を目前に……消されている。


つまりは、覚醒した際どうなるかをデウスは恐れている、ということか。

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