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機械の技術が発展した異世界に召喚された僕が記憶屋として成功するまで  作者: 凪笠シメジ
最終章・ラグナロク【準備】

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覚悟。覚醒の兆し。

この世界の狭間に囚われ続けている、同郷の仲間たち。


彼らは望まぬままこの世界に呼ばれ、望まぬままこの世界で死んで行った。


それもなにもかも、デウスが原因であるとわかった今、デウスの討伐こそがおそらく召喚された僕の役割であり、この世界でのやるべき事なのだろう。


ならば、理不尽な神を倒し、この世界のループと因縁を断ち切る。


そのためにーー


僕の力は不完全。だが、魔法の知識を取り出し、擬似的に使用を解禁する所までは行っている。


いわば、この力の真骨頂は経験値を買えることだ。


この力を使えば、簡単に強いひとを量産できるーーというのが理論上は、という感じだろう。


だが、きっと役割は別にある。


書物を読む限り、この力の完全な覚醒時、「マナを通しての記憶を読むことができる」という所に行き着くのは確定した。


ならば、今すべきことはマナからデウスやマキナの時代の記憶を読み取り、少しでも戦いに貢献することだ。


力の制御は自分任せだし、感覚もきっと自分のセンスが全てだろう。


こればかりは他人に聞けないし、頼れない。


ヒグチが存命であればあるいは……


だが、そんな可能性に縋っているほどの余裕は、正直無さそうだ。

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