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覚悟。覚醒の兆し。
この世界の狭間に囚われ続けている、同郷の仲間たち。
彼らは望まぬままこの世界に呼ばれ、望まぬままこの世界で死んで行った。
それもなにもかも、デウスが原因であるとわかった今、デウスの討伐こそがおそらく召喚された僕の役割であり、この世界でのやるべき事なのだろう。
ならば、理不尽な神を倒し、この世界のループと因縁を断ち切る。
そのためにーー
僕の力は不完全。だが、魔法の知識を取り出し、擬似的に使用を解禁する所までは行っている。
いわば、この力の真骨頂は経験値を買えることだ。
この力を使えば、簡単に強いひとを量産できるーーというのが理論上は、という感じだろう。
だが、きっと役割は別にある。
書物を読む限り、この力の完全な覚醒時、「マナを通しての記憶を読むことができる」という所に行き着くのは確定した。
ならば、今すべきことはマナからデウスやマキナの時代の記憶を読み取り、少しでも戦いに貢献することだ。
力の制御は自分任せだし、感覚もきっと自分のセンスが全てだろう。
こればかりは他人に聞けないし、頼れない。
ヒグチが存命であればあるいは……
だが、そんな可能性に縋っているほどの余裕は、正直無さそうだ。




