10.閑話休題②夜番
今回はユリさんのターンです!
最近の私はどこか変、、、
子爵様のお言葉が、、、遠慮しなくて良いって言われましても、私はサラ様のメイドであり、騎士であり、サラ様をお守りするのと、サラ様の旦那様としてユート様がふさわしいか確認するためにユート様と行動を共にしているのであって、、、
「ユリ~?ユリの番だよ~!」
「あ、ごめんなさい!!じゃ、これね!!(笑)」
最近は、メイちゃんとミトちゃん、そしてマーサちゃんの相手をしていることが多い、、、
サラ様は家事を全般に見ており、お食事の用意などをしている。
貴族のお姫様でそんなことしなくて良いのにとは、ユート様においしそうに食べてもらっている時の笑顔を見ると言えなくなった、、、
メイちゃん達を見ていると、昔のサラ様を思い出す。
凄く私に懐いてくれて、本当の姉妹と間違われたことも何度もあった、、、
今では、、、
視線を感じて振り向くと、ユート様とばっちり目が合ってしまった!!
「ちょっと遊んでてね(笑)」
メイちゃん達にそう告げて、ユート様の方へ向かう、、、
本当にこの方は、、、私が向かって来るのに気付いてあたふたしていらっしゃる。
そういうところが、可愛らしくて、、、
「ユート様、見過ぎです!!」
ユート様の肩をパシパシと叩く、、、って、は、はずかしぃ、、、
ユート様が苦笑気味ながらも私に微笑んでくれて、、、胸がトクンと律動する、、、
この機会に少しお話ができれば、、、
「ユート様は、、、サラ様、ミオ様、ララァ様とどうするおつもりですか?」
3人との進展があれば、、、私は諦めれるのかな、、、
「何のこと?」(。´・ω・)?
こ、、、この人はとぼけたことを、、、ワナワナ、、、
「で、ですから、ご婚姻の事です!!」
「ん、ん~、、、他に良い人が現れてくれたなら、その方が良いのかな~って思う時もあるんだけれど、、、今見つけられてしまうと、僕が大変になるかもだからね~、、、(;´Д`)」
こ、、、この人は!!(怒)
「それは、結婚なさるおつもりが無いと?」ヽ(`Д´)ノプンプン
「いや、そう言う訳じゃなくて、、、(;´Д`)でも僕、異世界人だよ?」
「そんなことは些細なことです!!」ヽ(`Д´)ノプンプン
「そ、、、そか、、、汗」
「お三方はユート様とご結婚をしたいと心から思っていますよ!!結婚後の役割分担とかも決めておられるようですし、後はユート様がシャキッとしないとです!!」(怒)
「そ、、、そか、、、」(;’’∀’’)
「それに、わたしも、、、」
感情が昂る、、、騎士としてあるまじきなのに、、、
「ん?」(。´・ω・)?
「私だって、、、」(´;ω;`)ウゥゥ
「え!?え??どしたの??」(゜Д゜;)
しばらく泣き続けた私を、ユート様は優しく慰めてくれる、、、しばらくして私は、落ち着きを取り戻せたようだ、、、
「と、、、とりあえず、みんなもいるし、この話は後でしようよ!!汗 ね!!」
「は、、、はい、、、申し訳ございません、、、」
ユート様に謝り、、、少し席を離れた、、、
さっきの私は何を言おうとしたのだ、、、?したのだ!?したのだ~???汗
さっき言おうとした言葉に、私は恥ずかしさのあまり前を見れなくなってしまう、、、
「好き」
これが、私のユート様に対する想い、、、なのかな、、、
隣に誰かが座り、私に話しかけてきた、、、サラ様、、、
「ユリ、、、自分を誤魔化そうしなくて良いのよ。私もユート様が好きだから、、、」
この人は、、、妹のように思っていたのに、ユート様と出会われてから、本当にお強くなった、、、もう私なんて必要ないのかな、、、
「は、、、はい、、、」
私には、力無くそう答えるのが精一杯だった、、、
野営になるので、見張りを立てなくてはならない、、、いつもならメイかミト、リサ様とするはずなのに、、、今日に限ってユート様と!?
あんなことをしでかしてしまったのに、私はどうすれば!?
仮眠するわけにもいかない中で、サラ様がお出かけになられた、、、多分ユート様のところだろう、、、
何故だか、暗い気持ちになってしまう、、、こんなのは、、、、嫌いだ、、、、
お戻りになったサラ様は、私に耳打ちするように告げて眠りについた、、、“がんばって!”
~~~~~~
気が付くと交代の時間、、、
私はボーっとしていたようだ、、、
ユート様の元に向かうと、先ほどまでの私と同様にユート様が何やらうんうん唸っていらっしゃるが、そのお姿が微笑ましい。(微笑)
緊張感が無く、いつも無防備な感じで、、、でもいざと言う時には凄く頼りになる。
「ユート様、行きましょう、、、」
「あ、、、うん、、、」
ユート様にお声をかけ、、、ジン様達と夜番の交代に行く。
ジン様達と交代し、私たちはたき火に向かって並んで腰を降ろす、、、こうして二人っきりになるなんて、ほとんどないから緊張する、、、
さっきのうんうん唸っていたのは、やっぱり私のせい、、、よね、、、
「あの、、、ユート様、、、お昼の事はお忘れください、、、」
「いやいや、忘れられないよ!!Σ(・□・;)もしかして、僕ってなんか怒られてる?(;・∀・)」
「いえ、そうじゃないのですが、、、」
「なら、僕に不満があるとか、、、?汗」
「めっそうもございません!!ユート様に不満とか、、、不満とか、、、ごにょごにょ、、、」
不満なんて無い!!むしろ、むしろ、、、
「ご、ごめん、、、なら、どうしたの?」(。´・ω・)?
「いえ、、、ユート様は悪くないのです、、、私が、、、」
感情を抑えるのが本当に、、、下手になった、、、
私が俯いて泣いていると、、、ユート様の優しい手が頭を撫でてきた!
最初は驚いたけど、、、優しい手、、、
「ユリにはいっぱい迷惑をかけているね、、、朝も起こしてもらってるし、御者や護衛とか、気を休める暇もないもんね、、、本当にありがとう♡」
ユート様、、、今、そんなお声をかけていただくと、、、私、、、私、、、
「ユ、、、ユリ、、、?」(;・∀・)
気が付いた時には、ユート様の唇を奪ってしまっていた!!
「っ!?」Σ(・□・;)
もう、抑えれない、自分を誤魔化してなんてできない!!
「わ、、、私は、わた、わたしは、、、私も、ユート様が大好きなんです!!!」
ユート様が驚いた顔をするけれど、私は続ける、すべてを吐き出すように、、、
「私もお嫁さんにして欲しいですけど、家事はサラ様が、政務はミオ様が、軍務はララァ様がご担当されるとお話されてますし、私の付け入る隙など無いではないですかぁ~!!」
私はユート様のそばにいる価値が無い、、、それを口にしてようやく気付いた、、、
そう、私がお役に立てることなど、、何も無いのだ、、、
悔しくて、、、切なくて、、、私は嗚咽を止めることができなくなった、、、
頭の中がぐるんぐるんする、言ってしまったことへの後悔、お役に立てない事への自責、必要と思ってもらえないことへの、、、悲しみ、、、
思考が纏まらず泣いているところに、ふっと優しい手が私を包み込んだ、、、
優しい手が、私を撫でてくれる、、、
「ユリは、そんなに僕の事好きなの?汗」(;’’∀’’)
そんな言葉に、ハッとする。そうだ好きなのだ!お役に立ちたいのだ!お傍に居させてほしいのだ!!
そう思うと、恥ずかしさが込み上げてきた、、、
「は、、、はぃ、、、」
なんて、情けない声なのだ、、、
そんな私に、ユート様は、、、
「なんだろ、役立つとか立たないとか考えなくても、、、ユリは僕にとって大事な人だから心配しないでほしい、、、かな、、、?汗それと、ユリも僕と結婚、、、したいの?(;・∀・)」
これには即答できる!!
「は、はい!!」
「そっか、って言っても、まだ僕も結婚については何とも言えないんだけれど、、、」
私の言葉に対するユート様の言葉は、つらい、、、やっぱり無理なんですよね、、、サラ様やミオ様、ララァ様相手じゃ私の勝ち目なんか、、、ウルウル
「あ、そういう意味じゃなくて!みんなまだ若いし、これからも色んな出会いがあると思うんだよね、、、良い人見つかったらそっちに行くんじゃないかな~、、、(;´Д`)僕って一応異世界人のおっさんだし、、、orz」
良い人?ユート様よりいい人がどこにいるの??歳?今のユート様は、私と同い年くらいしか見えないです!!でも、、、異世界、、、
「ユート様は異世界に帰られるのですか?」
私は涙目になりながらそう尋ねる、、、できれば帰ってなんか欲しくない、、、
「いや、多分それは無いかな~、、、僕死んじゃってるし、、、汗」
「なら大丈夫です!!それとも、、、ユート様はサラ様やミオ様、ララァ様がお嫌いですか、、、?」
何が大丈夫なのかよく分からないままに言ってしまった、、、
サラ様達は、ユート様のためにいっぱい頑張っている。お三方が報われないのは、、、、悲しい、、、
「僕はみんなの事が好きだよ、、、もちろんユリの事もね!」
そっから先のことは、、、嬉しすぎてあまり覚えてなかったりする、、、
夜番を交代してテントに戻り、私を心配して起きていたサラ様達に色々問い詰められたようだが、キスをした事実、それにユート様からのプロポーズにも似た言葉に私は舞い上がっていた、、、
なんだかんだで床につき、自分の唇に触れると、、、多幸感でいっぱいになる♡
私は、目いっぱいの幸せを感じながら眠りについた、、、
~~~~~~
翌朝目が覚める。
幸せな気持ちは、、、まだ残っている。
それに、、、思い返せば、ユート様を起こすのは他の誰でもない私の仕事だ!!
そして、ユート様の寝顔を堪能できるのは、私の特権だ!!
あのお寝坊さんを今日は何と言って目覚めさせようかな?(笑)
この時間を大事にしようと心に決め、私はユート様の元へ足早に向かった、、、//
感想頂けると……|ू•ω•)チラッ




