宇宙一。
燃えるように熱い。
身体の中から溢れ出るエネルギーが、堪らなく熱い。
{その熱さはキミ自身の熱さだ。キミの心が燃えるほど、ワタシも燃える。今のキミは燃え盛る炎。情熱的で破壊的だ。全てを燃やし尽くす炎、この炎で消せない物は無い。}
「心の炎か……いいな、カッコいいじゃん。」
『ハル様!エネルギー波が来ます!』
「母さんは離れてて!」
「ハル……超格好いいよ♪母さん濡ちゃう……」
『あっ、じゃあ私も……』
「世界中継されてるんだからやめてよね……」
前を向くと球体からエネルギー波が発射された。
以前の大きさの倍はあるだろうか。
{手をかざしてごらん。}
「こうか?」
すると俺を纏った炎は渦を巻いてエネルギー波を取り囲む。
渦は高速回転し、その勢いのままエネルギー波は消滅した。
「すげー……」
{ふっふっふ、ワタシ達の力はこんなもんじゃないよ?さぁ、目の前のアイツを倒すんだ。}
右手に力を込める。
俺の右手に炎が纏い、巨大な龍となる。
「……もうこれはファンタジーの世界だな。」
『何言ってるんですかハル様!未知なる世界はいつだってファンタジーですよ!』
「そうだな、よくわかんないけど。」
{カッコよく決めよう!放て、炎龍を!}
「よし!ハルちゃん……」
{ちょっとちょっと、そのハルちゃんなんちゃらってカッコ悪いんじゃない?もっとないの?}
「え?だって……軽い方がいいかなって。」
『SAKURA・FLAME・BUSTERなんてどうです?』
{いやいや、ここはもっと泥臭くいくべきだよ!滅殺炎龍波、これだね!}
「……どうだっていいんじゃないの?ってかよく相手も待ってるな。」
{何言ってるんだ!技名こそ全てだろう!}
『同感です!』
〜5分後〜
「えー、じゃあ纏めるとシックでそれでいてエレガントかつキュート、尚かつ雅な雰囲気を醸し出す感じでいいのかな?」
{うむ!あとは頼むぞ!}
『ドキドキ……』
めんどくせー……
っていうか無理だろ、そんな技名。
……よし、これだ。
「いくぞ!F・D炎舞バスター♡(輝)!!!」
{うーん30点!}
『72点!』
「全部詰め込めばこうなるだろ!!」
気がつけば目の前の球体は消滅していた。
「ま、とりあえず俺達の勝ちだな。」
{次回までには技名を決めておけよ?それじゃあワタシは戻る。}
そう言うと、俺を取り囲むエネルギーは消え、目の色も元に戻った。
なんだったんだ、一体……
「ハルーー!凄いじゃない!カッコよかったわよー!!」
母さんが抱きついてくる。
「ははっ、なんとかなって良かったよ。」
おじいちゃんも褒めてくれるかな。
どこにいるのかは分からないけど、空に向かって拳を上げてグータッチ。
……なんとなく、おじいちゃんが微笑んでる気がした。
……
宇宙一宣言。
後々面倒な事になるが、今は知らん顔。




