欲張り。
「みんな元気かなー、何してるんだろう。早く会いたいな……ハルちゃん……あれっ、サクラさんからメッセージだ。動画付き?なになに──」
『ルイ様、夏季休暇いかがお過ごしですか?こちらは撮れ高の毎日です。私達だけではルイ様に悪いので、最近の日常を編集した動画を送りたいと思います。では……どうぞ!』
───
「ハル、ハル起きて。仕事行く。」
あれ?なんでマクシルちゃんがいるの?
寝顔可愛いなぁ……
「うーん、あと5分……zzz」
「起きないとキスする。いいの?」
「いいよ……zzz」
「いただきます……」
えっ?うそっ!?
うわぁあんなに……
すごくえっち……
……いいなぁ
───
「あら、こんな時間にどうしたの……またアレしてほしいのかしら?ほら、おいで。」
「……良き。」
『ハル様!それは私の台詞!』
ラウラさんの大っきいなぁ……
……また!?またって事は……
───
「ハル、お散歩しよ。」
───
「ほら、クッキー焼けたわよ。え?買ったほうが楽?あなたに作ってあげたいのよ。」
───
「ハル、お休みのキスは?」
───
「あら、もう寝るの?ほら、ギュッてしてあげる。」
───
『こんな感じで毎日やってます!では!』
……
「おやルイ、そんなに急いでどこに行くんだい?」
「お、お姉ちゃんの所!しばらく帰ってこないから!じゃあね!」
……
……
「って学校の近くまで来たのはいいんだけど……ハルちゃんの家ってどこにあるんだろう……とりあえずお茶でもしようかなー。」
……
……
「はぁ……おーいハルちゃーん、出ておいでー……泣いちゃうよー……ルイちゃんを泣かせるのー……なんてね。」
シュンッ
「それは困るな。店員さん、コーヒー下さい。無糖ね。」
「ふぇっ!?ハルちゃん!?」
「俺を探してたの?連絡くれればよかったのに。」
「そ、そっか……ハルちゃんに会いたいって気持ちで頭がいっぱいだったから……」
「ははっ、可愛いなルイは。何か用でもあったの?」
「用っていうか……会いたくて……」
「……2週間ぶりくらい?久々な感じだな。元気だった?」
「うん、のんびりしてたよ。ハルちゃんは?」
「仕事が多くてあんまり休めないなー……ん?どうした?」
「……キスしたい。」
「き、急にどうした?」
ルイがぐいぐいと迫ってくる。
顔と顔が付きそうになる。
が、既の所で止まる。
「ルイ……?」
「っ……ぐすん……」
ルイの瞳から涙がポロポロと流れ落ちる。
「ルイ……」
「ふぇーん……みんなばっかりずるいよー!私だって……っていうか私のハルちゃんなんだからー!」
「ルイ、声が大きいって……」
「わ、私だってそこそこのおっぱい持ってるんだから!ほら、ハルちゃん顔つけて!」
「ちょっと……話聞くから声小さく、ね?」
ルイのおっぱい発言で客がチラチラと見てくる。
変装がバレるのも時間の問題だ。
「……私のおっぱいじゃダメ?」
「いや、そんな事……綺麗だよ。」
「他には?」
「柔らかいし……」
「あとは?」
「感度が良いし……」
一体何の質問なんだ……
「……私の事好き?誰の何?」
「……好きだよ。俺のルイだから。」
「ふふっ、じゃあ良し♪」
『流石ルイ様、ハル様の扱いがお上手ですね。』
「扱いって……ん?……なぁサクラ、お前もしかして……」
『さぁ久々の再開!街へ繰り出しましょう!』
「GOー!」
「……ま、いっか。」
……
……
『と、いうわけで巨大なショピングモールに来ています!』
「うーん、どっちがいいかな?ハルちゃんはどう思う?」
「白っぽいのでいいんじゃない?ルイに似合うよ、きっと。」
服を吟味するのにかれこれ一時間。
「うん!じゃあこれにしよっかなー。すみません、これ2つありますか?」
……2つ?
「ほら、ハルちゃんも一緒に着よ?お揃いで♪」
双子コーデってやつか。
どの世界でも変わんないんだな。
……
……
「〜♪」
お揃いの服を着て、帽子もかぶって、手を繋いで。
姫はご満足なご様子。
それにしても……
「ハルちゃんどこに行きたい?」
「そうだな……甘いものでも食べたいかな。」
「ふふっ、そう言うと思ってた。」
「俺って単純なんだな。」
「ううん、恋人だもん。それくらい分かるよ。」
最近自分の気持ちが抑えられない。
「あれ?恋人……だよね?」
溢れ出る感情が……
「おーい、ハルちゃーん?」
自然とルイの胸へ顔をダイブする。
「好きだよ、ルイ……」
「……もっと好き。」
「大切な恋人だよ。会いに来てくれてありがと。」
「ふふっ、私のおっぱいどう?」
「うん、最高……」
「食べたい?」
「……うん。」
最近自分の気持ちが抑えられない。
自分が嫌になるくらい欲張りだなって思う。
でも考えてみると世界平和に日常に恋人四人に友達沢山。
俺という人間は元から欲張りなんだろう。
「んっ……お味は……いかが?」
「……良き。」
『あーん!もう、それは私の台詞です!』




