オルヴィニエーラ。
この感じ、こいつはアンドロイドだ。
先日メールクリオルスは破壊した。
となるとコイツは違う地区のアンドロイドか。
目標排除って言ってたよな、って事はコイツの目的はあのオッサンだったって事だ。
それを見てしまった俺たちを今度は目標にしてる訳か……
とりあえずやつの周りに防壁を張り拘束する。
「ラウラ、あいつどこのアンドロイドだ?」
「あの赤い髪……ラーシャ地区のアンドロイド、オルヴィニエーラね。」
「ラーシャ……オルヴィ……言いにくい名前だな。」
今のところ抑えられているが……
「さてどうするか。」
「ハル、人が集まると困る。」
「そうだな、それにそろそろ宿泊先に行かないとだし……どうするか。」
「アナタ呑気ね……あれアンドロイドよ?」
「こんな事で中止にさせてたまるかよ。 マクシルと古代風呂に入る約束があるからな。」
「ハル……」
「このまま行ってもいいんだけど困るよな?」
「そうね、地区毎の関係が悪いのにこんな物がヤマト地区で発見されたらそれこそ戦争よ。」
「うーん、じゃあコイツの地区に送り返すか。再生出来る程度にぶっ壊しとけばこの記録も残ってないと思うし。ラウラ、ラーシャ地区?だかの地図と画像見せてくれ。」
「……はい、これでいいかしら。」
ロシアの方か。
今度ゆっくりと観光してみたいな。
「サクラ、ここに飛ぶぞ。細かい補足頼むな。」
『壊すならもう出てきてもいいですよね!この野郎……ハル様、ラーシャに着いたら跡形もなく消し去って下さい!せっかくの遊園地を……写真を……』
「そんな理由かよ……とりあえず行くぞ、二人とも後でな。」
シュンッ!
「ちょっと……目茶苦茶ね、本当……」
「どうして猫女が狙われてた?」
「猫女?私の事?」
「他に誰が?」
「……まぁいいわ。私はね、政府に楯突いている立場なの。最初に現れた男は政府に雇われた暗殺者ね。私、知名度はそこそこある方だから政府も堂々とは殺せないのよ。」
「ニャン。」
「貴女、喧嘩売ってるのかしら?」
「あのアンドロイドはなんで来た?」
「調べないと分からないわ……ただ私達が思っている以上に地区間の関係は悪そうね。」
「犬はワン、鳥はピー、猫は?」
「ニャン?」
シュンッ
「ただいまー。寒かったー……ラウラは猫が好きなんだな。可愛いよ。」
「これは……その……」
「ハル、どうだった?」
「おう、焦げたカレーみたいになったな。」
「手、冷たい。貸して。」
マクシルは俺の手を息で温めてくれている。
「ありがとう、風呂で温まろうぜ。ほら、ニャンコも行くぞ。」
「……ニャン。」




