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距離。


「あれ、今日も朝ごはんいらないの?」


「うん、友達がつくってくれるから、じゃ行ってきまーす。」


 シュンッ


「……それって友達なの?」


 ……


 ……


 シュンッ


「おはよールイ。」


「あっハルちゃん……おかえりなさい。」


 こんな生活がかれこれ1週間程続いている。


「なんかこのまま学校いかないでダラダラしたいな。」


 グータラな大学生のような生活。

 あれはあれで楽しかったっけな。


「……さぼっちゃおっか?」


「えっ?」


 真面目なルイからそんな言葉が出るとは思わなかった。


 ……


 ……


『という訳で海にやってまいりました!』


 サーフィンに近い乗り物、ビーチでくつろぐ人々。

 この辺はどの世界もあまり変わらないんだな。


「さっ、ハルさん泳ぐっすよ!」


「海初めて。」


「結局みんな来ちゃったね……」


「ま、いいんじゃない?楽しくて。」


 ルイは少しだけ不貞腐れていた。


「うぉーー海っすーー!!」


 ゲスは制服のまま海に入っていった。

 アイツ、後のこと考えてないな…… 


「ハルさーん!気持ちいっすよー!」


「ゲス馬鹿。」


「まぁあれはあれで楽しんでるからな。人生楽しんだ者勝ちっていうし。」


「楽しんだ者……ハル、水の所まで連れてって。」


「いいよ、ほら手繋ごう。」


 靴下を脱がせてあげるとマクシルは恐る恐る海に足をつけた。


「ひゃっ!?」


「ははっ、冷たいよな。マクシルもそんな可愛い声出すんだな。」


「ハルも入る。」


「よーし……あー冷たい!ほれほれっ!」


 手でマクシルにかける。

 マクシルも負けじと応戦してくる。


「自分もやるっす!うおりゃー!!」


「バカ野郎!加減を考えろ!」


「やったもん勝ちっすよ。」


「言ったな!ハルちゃん……ブラスト!!」


 波○砲と共に巨大な水しぶき……というよりは津波に近い物がゲスを襲う。


「おわぁーーー!!」


 ゲスか波に攫われどこかへと流されていった。


「よし、勝った。」


「ハルの勝ち。」


「みんな楽しそう……いいなぁ。」


『ルイ様も来れば良いのでは?』


「サクラさんハルちゃんとこんなに離れられるの?」


『この距離が限界ですね。なにせ私とハル様は一心同体!あーハル様それ以上離れると───』


「一心同体……ハルちゃんと……」


「ルイ、顔赤い。」


「あれマクシルちゃん?ハルちゃんといたんじゃないの?」


「ハル、流されたゲス探してる。」


「なんか凄かったもんね……」


「ルイ元気ない。ハルの事考えてる。」


「……ね、恋すると切なくなる時もあるんだなって思って……本当はハルちゃん独り占めにしたいとか色々考えちゃって……」


「恋……」


「マクシルちゃんもそうでしょ?」


「私は恋じゃない。愛。」 


「……私もそんなに素直になれたらなぁ。」


「なればいい。ちょっと待ってて。」


「マクシルちゃん?……行っちゃった。」


 ……


 シュンッ


「何か言いたい事あるって?どうした?」


「えっ?えっと……」


「ハルさーん!いやー死ぬかと思ったっす。」


「ゲス!生きてたか。」


「ひい爺ちゃんが見えたんで半分逝ってたっす。」


「ゲス馬鹿。空気読む。」


「何すか?空気?」


 ……


 ……


「いやー結構遊んだっすね。もう夕方っすよ。」


 こんなに海で遊んだのは子供の時以来かもしれない。

 みんなといると楽しいな。


「よーし帰るか、行くぞ。」


 シュンッ


 ……


 ……


「ホント便利っすね、その技。」


「ゲス帰る。行く。」


 そういいながらマクシルはゲスを引きずっていった。


「相変わらず凄い力だな……じゃ俺も帰るよ。また明日な。」 


「……」


 ルイが服の端を掴んで離さない。


「……どうした?そういえば言いたい事があるって言ってたけど。」


「……」


「ルイ?」


「……」


「……今からルイの部屋に行っても良いかな?」    


 何も言わなかったがルイは赤くなった顔で頷いた。

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