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エキゾチック。


『ハル様、起きて下さい!ハル様!』


「んーなんだよ……今日も休みだろ?」


『今日は同好会の皆様でお出かけなさるんですよね?』


「うーん……そうだっけ?」


『端末に連絡が入ってます、再生しますね。』


《ハルちゃーんみんな待ってるよー、まだお家かなー?  ハルさん起きるっすよー!  ハル、またキスする。  えっ?マクシルちゃん!?したの?  した。  えっ?えっ?  いやー、マクシル積極的っすね!  ゲス嫌い。  なんでっすか!?  わ、私だってしてないのに……   勝った。  ハルさん待ってるっすよー!》



「……いや、情報量多っ!グッチャグチャだな。」


『ふっ、ハル様からの接吻は私だけ。』


「お前も加わるな……」


 兎にも角にも、急いで支度をした。


 ……


 ……


「ハルさん遅いっすね。」


「柔らかかった。」


「いいなー……」


 シュンッ


「お待たせー、みんな悪かったな。」 


「遅いっすよー、まぁこっちは面白かったっすけどね!」


「なんか賑やかだったもんな……で、どこに行くんだっけ?」


「各々が行きたい所にハルさんがテレポートで連れて行くっていうツアーっすよ!」


 なんていう人任せなツアーだ……


「っていうか二人共どうした?静かだけど。」


「えっ?な、何でもないよ?ね、マクシルちゃん。」


「……ルイが──」


「ストップ!何でもないからね!」


 ルイがマクシルの口、というか顔を抑え込んでいる。

 あれ、息できるのかな……


「じゃあまず自分が行きたい所っす、ここなんすけど……」


 ゲスは俺に資料を見せてきた。


「えーっと、カロル地区……へー、他の地区か。地図は……」


 インドネシアとかがある辺だな。

 カロル地区っていうのか……


「とりあえずここの第3地域に行ってもらえればっす、これが第3地域の映像っす。」


「エキゾチックだな。良い感じ。よし、じゃあとりあえずここに行くか。」


 パスポートとかいらないのかな?

 そもそもどういう仕組みなんだろう。


 ……ま、バレなきゃいいのか。


「行くぞー、俺から離れるなよ。」


 シュンッ


 ……


 ……


『やってきました、カロル地区!』


「おー凄いな。」


 南国らしい木々が生い茂り、道路の両脇に小さな川が流れている……水路か?

 建物はみな民家程度の高さしかなく石と木を上手く使って建てられている。

 観光地に特化した地域なのかな。


「いや、凄い良いよ。ゲス良いセンスしてるじゃん。」


「あざっす!」


「私他の地区初めて……良いのかな、私なんかが……」


「この星は誰の物でもないんだから、好きな時好きな所に行ってもいいでしょ。」


「ハル理論っすね。」


「何だよそれ、普通だろ?じゃあこの星は誰の物なんだ?」


「えっ?そりゃー……ははっ、みんなの物っすね!」


「ゲス、揺らいでいる。」


「多分文明人って一瞬思ったんだろうな。」


「流れるDNAにはなかなか逆らえないっす……」


 それが当り前なんだろうな。

 この世界のみんなは。


「で、どこに行くの?」


「観光っすよ!この地区は綺麗な女の子がたくさんいるって有名なんすから!」


「ゲス、最低。」


「やっぱり下衆なセンスだな。」


 女子3人、白い目でゲスを見る。


「仕方ないでしょ!男なんすから。現地で女を買う、これぞ醍醐味っすよ!」


「あのなぁ……見てみろ、二人共ドン引きしてるぞ?」


 その眼差しは最早軽蔑を超えている。


「じゃ、じゃあ何すればいいんすか?ご飯食べて買い物して終わりっすか!?」


「充分だよ、なぁ?」


「充分。」


「ゲス最低。」


「うっ……マジっすか……いや、でも……」


 まだ諦めきれないのだろう。


「お前の目の前に美女3人いるだろ?それでいいじゃん。」


「でも手出したら殺されるっすよね?」


「当り前だろ?」


「……!じゃあお願いがあるんすけど。」


 嫌な予感しかしないな。


 ……


 ……


「……なんだこの衣装は。」


 アジアンテイストな服。

 しかも胸元は開いていて下はチャイナドレスみたいに股の方まで別れている。

 一応この地区の伝統的衣装らしいのだが……

 一言、卑猥な服だ。


「ひょー!最高っすよ!写真撮ってもイイっすか?」


『私も撮りますね……堪んねー……ハル様、もっと脚開いて下さい、お股が見えません!』


「出来るかバカ!」


 するとカーテン奥から二人が出てきた。


「ど、どうかな?なんか恥ずかしいけど……」


 俺と同じような服だが如何せん俺とはプロポーションが違いすぎる。

 より女性が強調されている。


「あーイイっ、マジでイイっすよ!やっぱ胸があると違うなー……あっ……」


「悪いな、つるペタで。」  


「ハル、どんな服着てる?」


「んーとな、なんて言えばいいか……エッチな服だな。胸パックリの脚ヒラヒラ。」


「……」


 言葉に出さなかったがマクシルは満足そうな顔をしていた。


「で、こんな格好させてどうすんだ?」


「この後イベントやるみたいなんで、それに参加してもらえれば満足っす。」


「まぁ仕方ないか。みんな行くぞー。」


「恥ずかしいなー……見えてないよね?大丈夫だよね?」


「所でなんのイベントなんだ?」


「行ってからのお楽しみっすー!」


 あーぁ、嫌な予感。


 ……

 

 ……


 イベント会場にて驚愕する。

 

「な、なんだよこのイベントは……」


 浮かび上がる看板にはこう書いてあった。


 “カロル名物!こいつは俺の女コンテスト”

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