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機械じかけの私とお父さん  作者: ブラックサレナ
姉妹1 宗教好き
23/40

昨日見た夢4 ある決意

「 ゴシュジン ヒドイ ヒドイ 」


「しかし、あれは夢だぞ」


「……………………」


「ソレ デモ…」


「夢ならば何をしても良いじゃないか あれは夢である」


「私はとても正しい事をした 私は敵を滅したのだ」


「アレハ キット ユメジャナイ… 」


「夢だろ」


「……………………」


「その証拠に、こうしてここに居る」


「それが何よりも夢の証拠である」


「夢であれば良い」


「夢の感触を所詮夢だ」


「ここには居ない」


「誰も居ない」


「私とお前以外」


「ここに誰か居るのか?」


「……………………」


「タクサン ノ ヒト ヲ 」


「 コロシタ 」


「お前も手伝った筈だ」


「……………………」


「罪悪感など」


「感じる必要はない」


「敵は倒すべきである」


「でなければ」


「自分が倒される」


「だから」


「あれも」


「許される」


「……………………」


「私達がここに戻ったという事は、彼女は眠ったのだろう」


「さて、私の忠実な騎士よ」


「……… ハイ 」


「私は、これからどうするべきだと思う?」


「……………………」


「あの、時代遅れの世界で、私は何をすべきだと思うか」


「……………………」


「私は思うのだ」


「 ナニ ヲ ?」


「あれは天啓である」


「 ? 」


「天は、私にあの世界を与えたのだ」


「 ? 」


「この世界では、出来ない事が沢山ある」


「なら」


「…………………」


「それには、まず人との関わりを再び取り戻す必要がある」


「 ソウ… 」


「我が騎士よ」


「 ハ… イ… 」


「私は」


「狂人か?」


「ハイ」


「…………………」


「そうか」


「それなら」


「 私 は 自ら を 治 療 しよう 」


「 エ? 」


「もう、あの頃のように笑えないし、元に戻るとは思えない」


「…………………」


「しかし」


「……… まぁ、流石にお前が言う通り あれはやりすぎたと思う」


「…… ウ ン 」


「夢とはいえ」


「礼儀はある、よな?」


「 ハイ… 」


「あの鎧は、使えないかなー もう」


「 デザインヲ アタラシク シタラ ?」


「 ………いや、良いか」


「  」


「狂気も表に出し、威圧するのも良い事だ」


「恐怖が恐怖として広がるなら、それで構わないだろう」


「幸いに、あれの生き残りは沢山居る」


「なら、どっちみち尾ひれが付く」


「銀より、赤の方が身近な色だ」


「それなら」


「私は赤で呼ばれるかもしれない」


「デモ ヨロイノ ヨゴレ オチナイ」


「私は銀が好きだ」


「 ウ 」


「私の苗字だ」


「 ハァ… 」


「だからあのままで良い」


「…………………」


「ただ歩くのも飽きた」


「もし、次あの世界に着く事があったら…」


「何処か、コミュニティに入り込もう」


「 コミュ ニティ? 」


「そうだ」


「彼女にはおそらく目的がない」


「そして何かしら理由があって捕まっていたんだろう」


「そして、彼女は諦めている」


「でも」


「彼女の「望み」が何かしらの「復讐」なのだとしたら?」


「 …… タ ラ ?」


「「理由」が出来るだろう?」


「 リ ユ ウ ?」


「研究の」


「 ケンキュウ…」


「ここでは出来ない事も多い」


「世間体もある」


「 ハ イ 」


「法律もある」


「 ハイ 」


「倫理観もある」


「………………」


「しかしあの世界は夢だ」


「 エ ? 」


「全て、無い」


「………………」


「それなら」


「彼女を「理由」にして」


「 私 は やりたい事をやろうと思う 」


「………………」


「それは許されない事か?」


「 ……ワタシ ニモ リンリハ アル 」


「お前は変えないさ お前は私の「娘」だよ」


「 エ ? 」


「共に、一緒に生きよう」


「 ア ………… 」


「一緒に」


「 世 界 が び っ く り す る 事 をしようじゃないか 」


「その為には」


「場所が居るだろう?」


「 ………………… 」


「あの場所をその場所にしよう」


「何、どうせ誰も知らない場所だ」


「それに」


「自分は彼女の騎士」


「それなら主君には」


「城が居るだろう?」


「 ………………… 」


「 一緒にやろうじゃないか 」


「落ち込んでるのも飽きた」


「愚図って駄々を捏ねるのはおしまい」


「居ない者は居ない」


「それなら私はやりたい事をしよう」


「だから一緒にやろうじゃないか」


「面白そうだと思うだろう?」


「私… いや、俺とお前 親子二人力合わせて」


「共に他人が出来ない事を成し遂げよう」


「きっと」


「楽しいぞーーーーー」


「 …………………… 」


「 ヒトツ ダケ オネガイ ガ アる 」


「なんだ?」


「 オトウ… おと 」


「 お父さんって、呼んで良いですか?」


「 ………………… 」


「ああ、良いぞ」


「お前は俺の娘だ」


「これからも、一緒に生きて行こうな」


「 ………………… 」


「 お父さん…… 」


生まれてきてこの方、従者として生まれ生き

高度の思考能力を持ちながらそれを用い思考し、会話する事を拒絶されてきた。


私は「彼」の召使だったのだ。しかし今、彼は私の事を「娘」と呼ぶ

もう召使ではない。彼は、いや「父」は自分の事を認めてくれた。


制約の中にあるカタコトの言葉を廃しても父は怒らなかった。

私は私として「独立」する事が出来たのだ。


私は生まれて彼を父と思っていた。しかし現実は違った。

だが今はもう私は娘。父の娘なのだ。


父の家族は娘しか居なかった。なら、私はその新しい娘となるのだろう。

私は家族になった。父の家族に。

その条件が自身の倫理を捨てること。

だが、そんな事はもはやどういう事でもない。


街中で行き交う子供達を見た。彼女達は私達と同年代の筈なのに小さく

そして何よりもとても愛されている。しかし父は私を愛してはくれない。


だが、これからは愛してくれる。私を娘と認めてくれた。


それなら……


捨てれるものはどんどん捨ててしまおう。 私は彼の娘 父の娘なのだ。

家族は、とても良い物だ。


「お父さん」


「ああ、なんだ?」


「私は幼い」


「ああ、2歳だから」


「それなら、幼くなりたい」


「良いぞ」


「本当?」


「その代わり」


「武器は沢山積むけどな」


「   」


「可愛い子が良い」


「彼女のお下がりは嫌だ」


「ああ」


「構わないよ」


私はそのまま、彼に抱きつく。 いや、父か


父は


それを返してくれた。



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