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お久しぶりです。実に三カ月ぶりの更新です。



「止まれ!!」

「ん?」


男は関所を守る衛兵に呼び止められたが、何事も無かったかの様に通り過ぎた。


「・・・って行くな!!聞こえて無いのか!?」


ここでようやく男は止まり、衛兵の方へ振り向いた。


「え、俺?」

「お前以外にだれが居る!?」


衛兵のその言葉に首を傾げ、男は周りを見回した。


「アイツとか」


そう言って指をさした先に居たのは地面をつつく小鳥。


「お前ふざけてるのか!?」

「うん」

「うんってお前!?」


男の言葉に衛兵が興奮していると、衛兵の上司と同僚がやって来た。衛兵の短気な性格は仲間内で弄られる位に知られている。度々その性格故に問題を起こしているのも周知の事実だ。真面目なのだが・・・。

まぁそれはさて置き、この衛兵と付き合いの長い同僚はトラブルの気配を感じるとすぐに上司に報告する癖が付いている。勿論、上司もまたこの同僚が来たという事は衛兵がまた何やら問題を起こしそうなのを知っている。


「まあまあまあ」


と、男と衛兵の間に割って入ったのは同僚だ。今にも噛み付きそうな衛兵を抑え、上司に目配せをする。


「何があったのかね?」


上司は威厳のある、という訳でもない声で衛兵に尋ねる。


「こいつが勝手に入ろうとしたんですよ!!」

「ふむ・・・」


衛兵の言葉に耳を傾け、確りと頷いて見せる上司。こうして、問題のある部下にもちゃんと耳を貸すので上司の人望は高い。

上司は気怠そうに立つ男の全身を見、そしてある事に気付き、驚愕した。







セントラルキャッスルの街は大騒ぎだった。


「何か・・・すいません」


自然と僕の口からそんな言葉がこぼれた。いや、僕は悪くないのだが。


『こればっかりは仕方のない事ですね。突然来てしまったわけですし』


とは、クイーン談。


『取り敢えず街から少し離れた所に降りましょうか。これ以上の混乱は不要です』


クイーンのその言葉が聞こえたと同時に、周りのドラゴン達も降下し始める。

ドラゴンの着地は非常に荒々しいものだった。だが背中に乗っている僕には着地の衝撃は殆ど来ず、クイーンの気遣いが感じられた。


『所で、一つ頼みがあるのですが・・・』


と、申し訳なさそうにクイーンが告げる。


『貴方にメッセンジャーを頼みたいのですが・・・』

『メッセンジャー?必要ないのでは?こんな大騒ぎですし、理由を知ってる人は中に居るんですよね?』

『そうですね。でもだからこそ必要なのです。これは正式な会見であり、私達が襲ってきたのではないと民に見せる意もあります』

『成程、しかし何故僕なんです?人化の魔術でも使えば済むことではないのですか?』

『私達は人化の魔術は使えないのです。龍は使えますが』

『・・・?あなたたちは竜では?』

『何か齟齬があるようですね・・・。』


それからクイーンに説明されたことは、竜と龍は違うという事、竜は龍によって造られた種族で、様々な種族の特徴を持っている言わばキメラの様な(キメラはキメラでいる)存在である事(つまり、体が機械で出来ているメタルドラゴンもマシンなどではなく、立派なドラゴンだという事だ)。古代の民は龍と親交を持ち、崩壊大戦が起きた時にドラゴンを守護者として古代の民と契約を結ばせたという事。


『つまり、その契約は今再び履行される時が来たという事ですか?』

『その通りです。しかし、人々のあの反応を見るにすっかり忘れ去られているかもしれませんね』

『・・・そうですね』


ん?なんだか雲行きが怪しくなってきたぞ。うん、これは絶対にダメな流れだ。


『そこであなたに、民と私達の間に立って話を取り持ってほしいのです』


ほら来た!!来たよ。これは、選択肢がはいかイエスしかない奴だきっと。いいえは無いんですか!?


『別に断って下さっても構いませんよ?』


え?じゃあ断・・・ろうとしたが周りのドラゴン達の視線が痛い。これは断れない奴だやっぱり。


『い、いえ、受けます。受けさせてください』

『よかった。あなたなら受けて下さると思っていましたよ』







さて、そんなこんなで言伝を預かった僕だが、目の前の障害を前に困り果てていた。


「そこを何とか・・・」

「ダメなもんはダメだ!!いつドラゴンが襲ってくるか分からないんだ!!」

「だからそのドラゴンの伝言を僕が預かっているんですが・・・」

「そんなデタラメが通じるか!!ドラゴンが人と話せる訳がないだろう!!」

「いや・・・まあ確かに言葉を解して話した訳じゃありませんが・・・」

「だろう!?ほら分かったらとっとと逃げるんだな!!」


そう言って、その障害、門は閉じられてしまった。


「どうしよう・・・?」




訂正

門→関所に変更しました。

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