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『コロシアム』・・・いくつかある戦闘を認められていない地帯、中立地帯の中にある唯一の例外である闘技場で行われる大会だ。『決闘』を非公式戦だとすると、『コロシアム』は公式戦と言ったところだろう。『コロシアム』では様々な部門があり、ある決められたモンスターを倒す速さを競う部門や倒した数を競う部門、調教したモンスター同士を戦わせる部門、もちろん対人戦もあり団体、個人、サバイバルとある。レースや料理対決なんかもあるので、戦闘ばかりをしているという訳でもない


「着いた闘技場、いってもゲート潜っただけだけど、っうわ!」

「おい邪魔だド素人が」

「すいません」


コロシアムの参加者だろうか、三つ又の銛を持った海人族の男に謝りながら道の脇による。


「どうしてこうなった」



■■■■■



時は少し遡る。


「『コロシアム』ぅ?何で僕が」

「はぁ・・・お前な、今まで色々してきただろう。それのツケが回って来たんだよ」

「ツケ?僕そんなに悪い事しましたっけ?」

「いや、まぁお前とされた相手にとっちゃそうでもないがな」

「ふむん?僕とした相手?え、なにそれ卑猥。アルマさーん!!この人セクハラですー!!」

「ちげーよ!!『決闘』、してきただろう?それにPKKプレイヤーキラーキルとか」

「そうですね。でもそれが普通じゃないですか?SAなら」

「まぁな。だがお前は違う。お前はなんつったって初心者だからな。PKにとっちゃまぁ、恨まれるのは当然として、お前に『決闘』を挑んできた奴はそうじゃないお前を恨むことは無い、『決闘』を見てたやつもそうだ。だが、見てない奴は?見てない奴にとったらお前は初心者職のクセに『決闘』を申し込んだりする程の腕に自信のある奴を倒すチート野郎だ」

「・・・え」

「知らなかったのかよオイ」

「だって普段ダンジョンとココと鍛冶屋とバザールぐらいしか行かないし」

「それでも話し声位聞こえるだろ?」

「走り抜けてた。あ、バザールは歩いてるよ?でも聞いたこと無いな」

「・・・もういい。この際それはもういい。で、だ。その聞いただけの奴らの不満がそろそろ限界らしくてな。これはリーダーからの『お願い』だ・・・」


ウチのリーダーは『命令』も『依頼』もしない。ただ『お願い』するだけだ。そこに強制力も何もない。だが、僕たちはそれを拒否する事はない。理由はそれぞれあるけれど、リーダーの『お願い』は他の誰でもない『お願い』された人にしか出来ない事だからだ。


「お前・・・『コロシアム』に出ろ」



■■■■■



こうしてこうなったのだ。うむ、思い返すほどでもなかった。ただ、僕は『コロシアム』に出ればいいだけなんだ。パッと行ってサッと帰ろうそうしよう。

となれば早速登録しようと思うのだが、いかんせん殆ど来たことのない場所だ。何がどこにあるのか分からない。受付か人ごみかがあればいいんだが・・・。


「あ・・・」


さっきの海人族の男が居るではないか!!という事はあそこが受付かもしれないところか。まぁ、聞いたら分かるだろう。


「あの~」

「はい、観覧のご希望ですね?お一人さ・・・」

「いえ、参加の方で」

「参加・・・ですか?失礼ですがギルドカードを見せて貰っても?」

「あ、はいこれです」

「!?・・・参加・・・ですね?個人の部の受付ならば左の通路の三番窓口でやっております」

「そうですか。・・・ありがとうございました」


三番三番・・・。視線が鬱陶しいな・・・まさかいつもこんな目で見られてたのか?いや、ないない。場所が場所だし、あんな話を聞いた後だからだろう。ヒソヒソとした会話が耳に入る。


「・・・おい、あいつ見ろよ。初心者装備だぜ」

「本当だ、何でこんな所に?間違えたのかな?」

「知るかよ、ありゃ出るつもりだぞ」

「え、出るの!?ちょっと止めてくる!!」

「あ、オイ!!」


三番あったここだ!!列になっているからその後ろに並ぶ。するとエルフの男が声を掛けて来た。


「ねぇキミ、『コロシアム』に出るつもりかい?」

「え?そりゃ出るつもりですけど・・・そのために並んでるし」

「見た所、キミは初心者だろう?偉そうな感じがして少し嫌だがあえて言うよ、止めといた方が良い」

「そんなこと言われても、僕は出なきゃいけないんですが」


僕がそう言うとエルフの男は目を細めた。何か探りを入れるような眼だ。


「ふぅん?脅されてでもいるのかい?」

「そういう事はないですよ?」


一応、ハラスメント行為はシステムによって規制されているが、それでも抜け穴は多くありそういう行為が絶えることは無い。街にはプレイヤー有志による自警団的な物もあるし、NPCの警邏隊もある。彼らによって、日々そういった事は検挙されている。


「本当かい?」

「本当ですよ」


エルフの男に困っていると、エルフの男性の来た方から今度は豹特徴をもつの獣人族の男がやって来た。


「おいヤヌーク止めろって、こいつは本気だ。脅された訳でもないし、ふざけてる訳でもない」

「でもリョウ」

「ここに居るってことは、参加資格を満たしてるってことだ。それに装備を見られたくないから一時的にこの装備なだけってこともあるだろう。おら、行くぞ。すいません、ご迷惑をお掛けしました」

「え、えぇ」


何だったんだ一体・・・。


「次の方ー」

「あ、はーい」




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