↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor
4章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
78/78

VTuberならそれは前提なんですけど

 ところで、矢車ちゃんが希望するノートパソコンを買ってあげた。動画編集が楽にできる、32GBでCore Ultra7のやつ。防音室もちゃんとしたのが見つかったとのことで、その分のお金も振り込んであげた。そんな訳で、今日防音室の施工が入り、防音室は無事完成したのだが、しかし矢車ちゃんは肝心の企画が全く思いつかないそうだ。


「どんなのが面白いんですかねえ……」


 お昼ご飯のとき、矢車ちゃんがしょげていたので、私は柴胡ロジーの動画を勧めた。


「企画力の高いVTuberをいろいろ見てみたら? 柴胡ロジーは最前線よ」

「どんなのがあります?」

「最近のだと、「【多摩川】鯛で海老を釣る【荒川】」とか、「【最強乳化は】各AI作ペペロンチーノ食べ比べ【どれだ】」とか、「【手芸】手編みのムチを作ろう【パラコード】」とか。見てみたい! と思わせる企画で、見やすい長さかどうかも重要ね」

「うーん、個人勢はそれなりに見るんですけど、企業勢は圧倒的すぎて参考になるかどうか……」


 VTuberは、個人的にやっている勢と企業に所属してやっている勢に大別され、企業のほうが認知度を稼ぎやすいし、大きい企画をやるときにサポートが手厚い。弱小個人勢でしかない金銀妖狐は、確かに個人勢から学ぶことが多いだろうけど。


「そんなことないって! 柴胡ロジーの企画は個人でできるやつばっかだし! それに個人から企業勢になる人も逆もいるしさ! えり好みしないで、どんどんインプットしなきゃ!」

「じゃ、とりあえずめぼしいの見てみます……」

「柴胡ロジー以外も見なね。疑似三次だけでもバリエーションものすごくあるから、いろいろ見て、自分はこの方向ならやれそうっていうのを見つけるといいと思う」

「はい」


 矢車ちゃんは真剣な顔で頷いた。薄荷ちゃんとヤカは、会話についていけなくてぽかんとしている。


「サイコロジー? 個人勢? 企業勢? ぎじさんじ?」

{私もよくわからないのだが……}

「ああ、説明する、ごめんごめん」


 私が手短に解説すると、ヤカは理解したようだったけど、薄荷ちゃんは根本的な所を理解していないようだった。


「かわいい格好でおしゃべりしてるだけじゃダメなんですか?」


 私は言い切った。


「それは前提。VTuberなら」


 矢車ちゃんも言った。


「かわいい格好でおしゃべりは、ガワがあれば誰でもできることだから。その上で、しゃべりが面白いかとか、実況が面白いかとか、面白い企画をしてるかが大事なの」


 薄荷ちゃんは目をぱちくりした。


「なんか、すっごく難しそう」

「難しいよお〜」


 矢車ちゃんは天を仰いだ。まあ、難しくても、楽しく続けてくれればそれが一番なんだけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。