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お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor
4章

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朝から侵入者は勘弁してほしいんですけど

 今日は土曜、矢車ちゃんと薄荷ちゃんはお休み。私も特に予定はなく、のんべんだらりする予定だ。そう言う訳で、ヤカとゆったり朝食をとっていた。ベーコン入りスクランブルエッグ、さつまいもと玉ねぎのミルクスープ、チーズトースト。あったかい紅茶もたっぷり。秋だしね、あったかいもの飲みたいよね。

 チーズトーストを髪の下 (顔があるらしき場所)に入れて食べるヤカに、私は話した。


「矢車ちゃん、土日に動画撮って編集するんだって」

{今度は何を話すのだろう?}

「山奥のデカ館のド貧乏見栄張りムキムキ老婆が妙にVTuberに詳しくてアドバイスしてきたことを話すって」


 矢車ちゃんから、動画で私のこと話していいかってLINEで聞かれて、「フェイク盛り盛りを忘れないなら」って許可出したんだよね。


{あなたか……フェイクを入れるというのも大変だな}

「それより気になるのは、矢車ちゃんまだ納屋収録ってことなのよね。防音室、エアコンと換気がちゃんとしてるやつを買いたいみたいなんだけど、それだけで選ぶと矢車ちゃんの用途的にオーバースペックすぎて困ってるんだって」

{オーバースペック?}

「必要な性能をオーバーするくらい高性能ってこと」

{しかし、大は小を兼ねるのでは?}

「あー、そういう考え方もあるか……ぼったくりさえ避ければ、高くてもお金出してあげるって伝えとくわ」


 食べ終わって身繕いして、割と体調がいい感じがしたので、私は少し庭を歩こうと思った。よく晴れて空気が乾燥してるから、外を歩いたらきっと気持ちいい。

 で、ヤカを誘ったら歓迎されて、2人で玄関ホールに向かったら、玄関の方からめちゃくちゃチャイムの音がした。何!? インターホン連打されてる!?


「誰!? お客さん!?」


 いや、こんなインターホン連打する人を客と思いたくないけど!

 カメラが付いてないインターホンなので、玄関の近くの窓からそっと様子を伺うと、ショートカットの若い女の子が怒りの表情でインターホンを連打しているっぽかった。まだ子供、高校生? いや、下手すると中学生かも?


「なんだろ、玄関開けたくないなあ」

{無視してもいいのではないか?}

「そうねえ」

{……いや、いけない}

「ん? どしたの?」

{夜明け前に庭の手入れをしたが、そのあと玄関の鍵をかけ忘れたかもしれない}

「え」


 女の子は玄関のノブをガチャガチャし始め、開いてると気づいたらしくてドアを思いっきり開けて怒鳴った。


「おい! この野郎! おじいちゃんの遺産返せ!」

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