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お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor


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6/12

食べなきゃまずいのは確かなんですけど

 起きた。脱水で頭が痛い。

 風呂キャンセルしてしまったけど、それ以前にいい加減ちゃんと食べなきゃならない。とりあえず牛乳飲も……。

 200mlパック牛乳を飲んで、野菜ジュースも飲んで、念のため買っておいたポカリスエットも飲んで一息。すぐ飲めるものはあると楽だけど、ゴミがたくさん出るんだよね、この地域のゴミの日いつだったかな……ああそうだ、転居届も出しに行かないと……郵送もオンラインもダメなの、ムカつく。

 ぼーっとしていた。ダメだ、今日は何もしない日にしよう。

 調理のいらない食べ物は買い込んである。親の貯金のみに頼ってた頃は何を買うにも節約が頭をよぎったけど、相続した遺産のおかげで気兼ねなく食べ物を買える。相続した遺産で遊び呆けるには、あまりにも体力がないけども。人生7回遊んで暮らしてもなお余る額なんだけども……。

 しかし、水分補給したらまた眠くなってきた。寝よう。今日は何もしない。

 ベッドで意識を飛ばして。冷蔵庫の上に置いた電子レンジのチンの音で目が覚めた。


「ううーん……んん!?」


 なんで電子レンジが動いてる!?

 びっくりして体を起こす。フラフラしつつ電子レンジの中を見ると、冷食の餃子と冷凍のボロネーゼパスタがホカホカになっていた。


「え、えっとお館様……食べろと?」


 返事はないが、確かに食べないとまずいんだよね……。

 割り箸を出し、とりあえず食べる。餃子をかじる。ボロネーゼもよく噛んで食べる。そのうちに、少しずつ身体が温まってきた、やっぱ食べないとダメだわ……。

 頑張って食べて、容器をゴミ袋に捨てる。お館様、ゴミ出しとかしてくんないかな。さすがに館の外はダメか。

 食べたあとまた一眠りしたら、Amazonから置き配の通知が来た。バラの肥料以外全部来てる。ついでに頼んだ宅配ボックスも来てる。

 私は虚空に向かって言った。


「バラの肥料以外全部来てます。適当に使ってください。宅配ボックスは、あとで設置します」


 一応確認しておこうと思って、夜になってから億劫ながら玄関に行ったら、荷物は開封されて箱だけたたまれていた上に、外にはなんと、宅配ボックスがちゃんと設置されていた。お館様、至れり尽くせりすぎる……。

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