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お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor
第2章

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詳しい人なら言うことないんですけど

 私は、机にペンとメモを置いて、虚空に言った。


「何かあったらいつでもこれに書いてください、絶対に読みます」


 そうやって丸一日経ったけど、メモには何も書かれていなかった。どうしたんだろう、へそ曲げちゃったのかなあ……。

 気持ちが整理できなくて、私は茜おばさんにLINEした。


「時間があるとき、電話してもいい?」


 そしたら、すぐ電話がかかってきた。


「どうしたの、真希ちゃん」

「実はこの数日大変で……話聞いてほしくて……」


 私は、茜おばさんに強盗のことを話した。


「そんな事があったの!? まあまあ、怖かったでしょう!」

「怖かったけど、助けてくれた人がいて……いや、うーん、人なのかわからないんだけど……」

「どういうことなの?」

「その……信じてもらえるかわからないんだけど、信じてくれなくてもいいんだけど……」

「どうしたの?」


 私は、{お館様}のことを話した。これまで何くれとなく助けてくれていたこと、強盗にあったときも助けてくれたこと。だけど、透明なスライムの姿を見せたその日から、一切の反応を示さなくなったこと。

 茜おばさんは、真剣に聞いてくれた。


「それは……その、実のおじいさんではなさそうなのね?」

「うん……なんか、館の精みたいなものかなってなんとなく思ってるんだけど」

「あのね、私のお友達、そういうのに詳しいわよ?」


 友達?


「あ、神社の手伝いしてる子?」

「そうそう。その子明日連れて行くわ」

「そんなに詳しいの!?」

「うん、怨霊だけどとっても明るくて元気な子よ」

「怨霊!?」


 怨霊と友達なの!?


「おばさんもねえ、いろいろ経験してるのよ」

「そ、それでお館様のこと信じてくれたの!?」

「そうね」

「そうなんだ……」


 驚いたけど、そう言えば九さんも怨霊はいるって言ってたな。意外とその辺にいるのかも。

 茜おばさんはすぐその友達と連絡を取ってくれて、翌日にその人に家に来てもらうことになった。

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