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お館様の代理人 呪いの館を相続したはずが館にめちゃくちゃ世話焼かれてるんですけど!  作者: zingibercolor
第1章

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世話してくれるのはありがたいんですけど

 お館様、つまり掛川氏の遺産の相続手続きにあたって、まだまだやることがある。口座や株式の名義変更、不動産の相続登記、株式相続に伴う準確定申告、相続税をできるだけ減らすやり方……。

 掛川氏についてた弁護士さんと税理士さんにほとんどやってもらってるけど、名義変更は私も手を動かさなきゃならない。準確定申告も本人確認書類とか出さないといけないし、相続税支払いも、払うのは名義変更した口座から自分でだし。

 そういう訳で、弁護士さんと税理士さんとでリモート通話しながら細かい手続きをしてたんだけど、ものの1時間で疲れてしまった。もう無理。

 やっとやり取りが終わって、私はヘロヘロで机に突っ伏した。そのまま寝てしまったらしい。起きたら、体にタオルケットがかけられててびっくりした。お館様!?

 一応、虚空にお礼を言っておいた。

 別の日。茶葉2倍練乳ドバ入れミルクティーを作って、朝ごはんをそれで済ませようとしてたら、冷蔵庫から音がして、見ると買い置きのミニトマトと冷凍のオムライスが外に出ていた。お館様!? もっと食べろと!?

 ベッドに転がって柴胡ロジーの長時間配信を見ていて、布団をかけないまま眠りに落ちてしまって、起きたらお腹に羽毛布団がかけられていたこともあった。お館様!?

 総じて、お館様にはめちゃくちゃ世話されているし、保護されている。ありがたいけど、お館様は全く姿を見せてくれない。

 ポルターガイスト的な存在なんだろうか? それだと、姿を見せることはできないのかな? 紙とペンは用意してあるけど、あれから特に何か書いてくれることはないし……。

 やりとりとか、できればおしゃべりとか、したいんだけどなあ。ずっと1人は、寂しい。

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