78.拒絶の差別
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
回想
1000年以上前の話…
『アーロン』と『ランス』の2人の間に1人の少女が生まれた。
それが、『ウイ』だ…
ウイは、父譲りの強い力を持っており、肩書きも『絶望の神』と言う事で、良い顔をする者は少なかった。
その為、議会では度々ウイをどうするかの話が出ていて、中にはウイを殺す事や、隔離しようと言う案に追放と言う意見も飛び出したが、現当主でウイの父であるアーロンはその意見に猛反対。
彼の権限が強すぎるが故に誰も手出し出来ずにいたのだった。
だが、一部の神は、アーロンの意見なんぞ無視して、ウイと言う存在を消そうと企んだのだった。
そして、悲劇は起きる…
天使「ウイ様」
幼少ウイ「なに?」
天使「アーロン様がお呼びです」
幼少ウイ「父さんが?わかった」
天使「ついて来てください」
幼いウイは言われるがまま天使について行ったのだった。
そして、連れてこられた場所は、誰も立ち入らない薄暗い場所だったのだ。
ウイは少し疑問には思ったが、父がこの場所にいると思い、天使について行ったのだった。
そして、とある扉の前に行き、その中へ入っていく。
そこは真っ暗で太陽の光すら差さないような部屋だった。
天使「この中でアーロン様をお待ち下さい」
幼少ウイ「…わかった…」
ウイは言われるがままこの部屋で待つ事にしたのだが、天使が部屋から出た途端…
ガチャッと、扉の鍵が閉められる音がしたのだ。
ウイはもちろん戸惑い、扉を強く叩く。
『出して』と叫ぶが誰にも届かない。
その時…
ライオウ「そこで大人しくしていろ!」
幼少ウイ「え?」
ライオウ「これはアーロンからの命令だ。貴様は『いらない子』になったんだ。」
幼少ウイ「どう…して…」
ライオウ「そんなの、絶望の神だからに決まっているだろ!貴様の様な奴はいずれ、世界の脅威となる。だから、先手を打ったんだ。その中で日差しもない空間で野垂れ死ぬがれいい!」
ライオウは高笑いをすると、ウイの部屋を魔力で隠し、そして、外からも内からも開けれない様にし、その場所を誰も立ち入れない区域に認定したのだった。
そして、その奥には、ウイがいるとは誰も露知らず…
日の光すら浴びれない生活を続けて約500年経った時、アーロン達のもとには2人目の子がいた。その子が『アン』だ。
アンはウイとは真反対の『希望の神』として生まれ、多くの期待を寄せられた。だが、その期待とは裏腹にアンの能力はかなり劣っており、到底当主になれる器ではなかったのだった。
そんな中、ウイは相変わらず外に出れず、暗い部屋で蹲り、時が経つのを待つだけだった…
そんな時…
???「おい」
ウイ「!」
とある声が扉の前に来る。
ウイ「今日も来てくれたの?」
???「暇だし、やる事なんてねぇしな」
ウイ「そうなんだ…」
この数年間で、ウイにも話相手が出来ていた。
相手は名前や顔そこ知らないが、立ち入り禁止区域になった場所にも平然と足を踏み入れ、今外で起きてる事を伝えてくれる存在なのだ。
口はとても悪いがウイの事を気にかけてくれる優しい存在なのは間違いない。
???「てめぇの父親は今もずっとてめぇを探し続けてる」
ウイ「あたしがここにいる事、伝えてくれたの?」
???「何回か伝えようと機会を伺ったが、毎回あの羽虫共と老害共に妨害されて伝えられねぇし、逆に老害から『これ以上あの場所に近寄るな』って忠告受けてよ…」
ウイ「そんな…じゃあ、もう会えない感じ?」
???「別に俺は天界の存在じゃねぇし怖くもねぇよ。機会があったら会いに来る」
ウイ「…そっか…」
???「だからそんな落ち込むなよ。別に完全に会えなくてなるわけじゃねえ。互いに生きてる限り会えるんだ」
ウイ「うん、そうだね。ありがとう…」
???「後、もう一つ言う事がある」
ウイ「?何?」
???「俺しばらく人間界に行って不在になる。だから、しばらくは会えなくなる」
ウイ「まさか、また何か言われたの?」
???「いや、シンプルに人間界に用事があるから行くだけだ」
ウイ「そっか…良かった…」
???「しばらく1人にさせるが、心だけは保てよ…」
ウイ「ありがとう…」
それが、最後の会話となってしまったのだった…
本当に帰って来なくなり、あれから外もどうなったのかわからない。
今も父が自身を探しているのかもわからない…
ウイの中で疑心感が生まれる。
本当に父は探しているのか?もしかするとこの現状は父が本当にした事なのでは?と…
不安が募り、疑問が生まれ、疑いが出てくる…
ウイの中で父親のイメージが大きく覆る。
優しいはずの父親は本当は悪魔のような存在なんだとイメージが植え付けられ、徐々に父への憧れは恨みに変わり、父の優しさは嘘だったのだとなり、そして、暖かかったあの思い出も全て塗り替えられ、歪んでいく…
そして…ついに運命の時が来たのだった…
1000年後…
固く閉ざされた扉が開き、光が差す。
そこにはウイをこの部屋に入れた天使が居た。
ウイはその天使を目にした時…
グサッ
彼女は天使に刃を向けたのだった。
天使は当然、何をされたか理解できず、死亡…
そして、ウイは父へ、母へ、そして他の神や天使に復讐する為に、外へ歩みを進めた。
その時、ちょうど外では次期当主を決める祭典が行われており、そして、目の前で見た事もない女が当主に選ばれていたのだった。
そして、その女へ次期当主の座を与える自身の父の姿…そして、大衆が一斉に『アン様』と声を上げ、彼女を崇め奉る…
そして、父、アーロンはウイの存在に気づき、ウイへ駆け寄る。
アーロン「ウイ!あなた、どこへ行っていたのですか?」
ウイ「……」
アーロンは優しく、ウイへ話しかける。
アーロン「ウイもアンも初対面だね…ウイ、彼女はアン、君の妹だよ」
そして気付かぬ間に、妹も出来ていた。
アーロン「アン、彼女がずっと言ってた君の姉のウイだよ」
アン「初めまして、お姉様…アンです」
ウイは、アンの姿を見、父を見、後ろに居る母を見つめる…
大衆は感動的な家族の再会に歓喜し、中には涙を流す者もいた。
だが、ウイにその言葉は、何一つ届いていなかった…
その時…
会場に赤い鮮血が飛んだ。
なんと、アーロンがウイに斬られたのだった…
ウイ「ふざけんな…ふざけんな!!このクソ親父!!」
アーロン「う……い……」
彼女の怒りは大きくアーロンへ振り掛かる。
ウイはアーロンへ攻撃をし、アーロンは傷を受けた状態でウイの攻撃受け流し続けていた。
そして、その攻撃は会場にいた天使や神も巻き込んだのだった。
ランス「もうやめて!」
その時、母、ランスが2人の間に壁を創造し、ウイを鎖で抑える。
アン「お父様!大丈夫ですか!?」
ランス「ウイ、落ち着いて…何が…」
ウイ「うるさい!うるさい!!!」
ウイはそんな鎖すら引きちぎり、今度はランスへ攻撃を向ける。
ウイの剣はランスの腹を貫き、そこからウイは自身の能力を流し込んだ。
能力を食らったランスは生気のない目でその場に倒れ、深い眠りについてしまった。
アーロン「ウイ…なんで……」
ウイの恨みの矛先がアーロンは向く。
ウイはアーロンへ特攻して行き、それを察したアーロンは側にいたアンを咄嗟に突き飛ばし、ウイに刺されたのだった。
そして、ランス同様、能力を食らい、その場に倒れ込むアーロン。
アンは圧倒的な力を持つウイの前に怖気付き、身動き一つ取れないのだった。
それは周りにいた天使や神も同様で、一切の身動きが取れないのだった。
その時…
???「待て!ウイ!」
後ろから声が聞こえた。
声を発したのはライオウだった。
ライオウは、この場で大暴れするウイに雷を向ける。
ウイは咄嗟に避け、恨みをライオウへ向ける。
だが、ライオウは強力な電気魔法でそんな攻撃を受け止め、一切喰らわない。
そして、油断しているであろうウイへ特大の雷攻撃を喰らわせ、ダウンしたのだった。
アン「………」
アンは何が起きたのかさっぱりな表情でその場に座り込んでいた。
その後は、ライオウやその他地位や権力のある神が動き、親殺し及び、天界を荒らした存在ウイは1000年間、地下深くへ封印…
そして、姉の負った罪は全て、現当主となったアンへ背負わされる事となった…
そして、アーロンとランスは、今も昏睡状態…そして、アンが延命し続けているのだった…
次回、2話同時投稿(※新キャラ登場)




