77.恨みの矛先
※この物語はフィクションです。実際にいる人物、団体とは一切関係ありません。
ラン原作品
現代異世界ファンタジー
『アサシン』
毎週土曜日に1話ずつ投稿!
原作だけでなく、イラストなども投稿しているので、気になる方はXを見に行ってみてください。
イラスト垢 @RAN_assn
創作メイキング垢 @Ran_Makin
ウイ「…殺す!」
そう宣言すると、ウイはアンへ特攻。
アンは自身の武器である杖でなんとか攻撃を受け止めるが、それが精一杯な状態だった。
そんな2人の間に、ネスが割って入る。
モコ「ちょっ!ご主人!?」
アカネ「あいつ、俺に対して無鉄砲って言いつつ、あいつも無鉄砲じゃねぇか!」
ネメシス「お前と一緒にすんな!」
ネスは真っ直ぐとした目でウイを見る。
ネス「封印された事情については知らない…だけど、だからって無実のアンに八つ当たりすんのは違うんじゃないの?」
ウイ「…は?無実?」
ウイはネスの説教を聞いて、少し眉が動く。
その目には明確な怒り辛みが籠っており、彼女の地雷に触れたのは間違いないだろう。
ウイ「そこの女が無実…ふざけるな…その女さえいなければ、あたしは当主になれた!!!なのに、実力も知識もない奴が当主に選ばれ、あたしは結果1000年近く封印された!!!この女が無実?いや、こいつは世界を惑わせた狂気の魔女だ!!」
ネス「それが八つ当たりだって言ってんの!わかんないわけ?アンより優れてるあんたなら、わかるはずよ?」
ウイ「八つ当たり…違う…違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う…
ウイは突然ヒステリックに『違う』を連呼し始め、周りはその光景に、恐怖を覚え、狼狽える。
ウイ「あんたも、殺す!!」
アンへ向いていた殺意がネスにも向けられ、ネスを殺す為、攻撃を仕掛けてくるウイ。
ネスは咄嗟に受け流し、なんとかなった。
アン「お姉様!やめてください!恨みを向けるなら私だけで良いはずです!」
ウイ「うるさい!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!」
ウイの恨みは収まらず、彼女は武器を振い、相手を殺す事しか考えていなかった。
ネスは必死に攻撃を捌き、自身が攻撃するチャンスを伺うが、圧倒的力の前では一切歯が立たない。
アカネ「……」
サスケ「……」
他のアサシンのメンバーやシロはウイの狂気的な恨みと絶望的な強さの前に手も足も出なかったのだった。
ただその場に立ち、行く末を見守るしかできないのだった。
それでも、目の前ではネスとウイの攻防が繰り広げられていた。
ネスは何か打開策はないかと考えを巡らせる。
相手の攻撃を捌くだけでやっとの状況で、どうやって打開するか…そう考えながら、ウイの目を見つめる。
その目には、『怒り』『恨み』、そして『悲しみ』や『寂しさ』も籠っているのを感じ取った。
ネスはそんな目をしているウイに同情する様な哀れな目を向ける。
その時…
ウイは突然、ネスへの攻撃をやめ、引き下がったのだった。
ウイ「?…?」
アン「?一体何が…」
ウイ「あんた…あたしに何したのよ!!」
ウイは疑問をネスへぶつけた。
ネス「は?知らないわよ」
ウイ「あたしは、この女どもを殺す為に…そうよ、あたしは殺す為にここに…」
ぶつぶつと何かを呟くが、ウイ自身何をされたのか全く把握できてない様子だった。
アカネ「これって、もしかして…」
アカネ達は何かを察したのか、ウイは特攻していく。
だが、攻撃は虚しくもウイには1つも当たりはしなかったのだった。
ウイ(違う…違う!!あたしは殺す為に出た…なのに…なんで…)
まるで過去の記憶が掘り返される様に、自身の頭の中に“あの時”の記憶が蘇る。




