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『ターゲットは第一ポイント通過』
ガガッ
『第二ポイント、了解』
ガガッ
第一ポイントをしどろもどろで通過し3人の息は荒れていた。
「この肝試しやばくね」
「あれってさ、本物だよな」
「石本ならやりかねんぞ」
3人は身構えながらソロリソロリと歩く。
ゔぅぃぃぃぃーーーん
しばらく歩くとどこからかチェーンソーの音が聞こえてくる。
「おい、こんな夜に誰が木を切ってるんだ?」
「まさか、俺たちを切るとか?」
「13日の金曜日かよ」
そんな話をしている時
ザッザッザッ
足音が後ろから近づいてくる。
3人は恐る恐る後ろを振り返ると、
そこには血糊がついたジェイソンマスクに擦り切れた迷彩服を着た人物がバットを持って現れる。
「うわぁぁぁぁーー」
「ジェイソンだぁぁぁぁーー」
慌てふためく中、1人の生徒が冷静さを取り戻す。
「えっ?・・・・」
「あのジェイソン・・・・」
「細くね?・・・・」
その声に皆も落ち着きを取り戻す。
「あっ、ほんとだ」
「ちっさ、ほっそ」
ジェイソンもどきは、なにも語らずバットを持ったまま立ち尽くしている。
その時――
「いちまーい」
「にぃまーい」
か細く、薄気味悪い声が聞こえてくる。
3人が目を凝らして声のする方を見ると、
ジェイソンの後ろから白い着物を着て片目に包帯を巻き、お皿を持った女性がゆらりと現れる。
お岩さんだ
3人は一瞬怯むが、ジェイソンのか細い容姿に引っ張られて恐ろしさを感じていなかった。
適度な距離で対峙する2組、
微妙な空気が流れる。
その時――
お岩さんがジェイソンの横でしゃがむ。
そしてジェイソンがバットを立てて構える。
3人が身構えた時、
お岩さんが
「いちまーい」
と言いながらお皿をヒョイっと下手で投げる。
するとジェイソンがその皿をフルスイング。
パリィィン
お皿の破片はショットガンのように3人に襲いかかった。
3人は紙一重で破片を避ける。
「うおっ!」
「あぶね!」
お皿ショットガンはまだまだ続く
「にぃまーい」
パリィィン
「さーんまーい」
パリィィン
「よーんまーい」
パリィィン
破片が次々と飛んでくる脅威に3人は驚き、踵を返して逃げていくのであった。
お岩さんは満足そうに親指を立てる。
「ナーイスバッチーン」
ジェイソンは終始無言だった。




