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次の日
雨は夜のうちに上がったがまだ黒く厚い雲がかかりどんよりしていた。
ケンケンと由美は仲良く手を繋ぎながら学校までの道のりを歩いていた。
2人とも寝不足で欠伸の回数は多く、2人の目は半分しか開いていなかった。
由美は力無く、無防備な声で話し始めた。
「ケンケン、昨日はなんだったんだろうね?」
「雨が降っている間結界の中に居ろって、、、」
ケンケンはメガネをクイクイさせる。
「わからないでござる・・・・」
「由美殿、長い時間結界を張っていたが疲れてはござらんか?」
「大丈夫・・」
「ケンケン・・ありがと・・いつも優しいね」
由美は顔を赤らめる。
ケンケンも顔を赤らめクイクイの速度があがる。
その時、玲子が駆け寄り羨ましそうに2人の顔を覗き見る。
「お2人とも朝からアチアチだねー」
ケンケンと由美は磁石の両極の様に離れた。
「い、い、いや、、そんなことないでござる」
由美も目線を逸らす
「そうよ、レイコ、何言うのよ」
「ふーん、そう言えばさー」
「昨日の期末試験の結果凄かったよねー」
「まこちが学年で1位ってありえなくね?」
玲子の話しを聞いてケンケンと由美は同時に驚き玲子の顔を見る。
「えっ?レイコ?」
「何言ってるの?」
「1位はショーくんだったじゃない」
由美の言葉に玲子は首を傾げる。
「ゆみ?何言ってるの?」
「そのショーくんってだれよ?」
「苗字はなんて言う人?」
由美は慌てる。
「ショーくん!入来先輩だよ」
玲子は怪訝な顔をして由美を見る。
「入来先輩?誰それ?」
「てか、先輩なのに、なんで学年一緒なのよ」
「それって、卒業した先輩?」
由美は玲子の発言に説明する言葉が思いつかずアワアワしている。
ケンケンは玲子が嘘をついているように見えず、不思議に思いながら静観していた。
玲子は首を傾げながら2人を追い越していく。
「まぁ、いいや」
「んじゃ、先に行ってるからねー」
ケンケンと由美は去っていく玲子の背中を見ながら思考を張り巡らせた。
「れいこ殿・・嘘をついている感じではなかったでござるね・・・・」
由美はゆっくり頷く。
「そうだね・・・・」
「どうしたのかしら・・・・」
ケンケンは首を横に振る。
「我にもさっぱりわからないでござる・・」
不穏な空気のまま、
2人は校門をくぐり校舎に入っていくのだった。
空はまだスッキリしない雲模様だ。




