表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

86/87

[85]

昼休み――


3年4組は、異様な盛り上がりを見せていた。


「いやいやいや!!」

「なんで僅差なんだ!?」


「今年どうしたうちのクラス!?」


「夢かこれ!?」


完全にお祭り騒ぎである。


一方――


スポーツ推薦組の空気は最悪だった。


「・・・・おい」


リーダー格の男子が、険しい顔で周囲を見る。


「お前ら、ちょっと気、抜きすぎじゃねぇか?」


野球部員が即反論する。

「抜いてねぇって!!」


サッカー部員も苛立っている。

「マジで今日おかしいんだよ!」


「なんか感覚ズレるっていうか・・・・」


陸上部エースが地面を見る。

「・・・・地面、滑ったよな」


「だよな!?」

「俺も思った!!」


「玉入れもおかしかったし・・・・」


皆、納得できない顔をしていた。


その様子を少し離れた場所から見ていた3年4組。


玲子、小声。

「・・・・完全に混乱してる」


澪はニヤニヤ。

「焦ってる、焦ってる」


莉英奈は真子を見る。


真子は、

焼きそばパンをモグモグしていた。


「・・・・まこち」


「ん?」


「なんかしてる?」


真子、

モグモグ。


「さぁ?」


玲子、

ジト目。

「絶対なんかしてる」


真子はニコッと笑う。

「証拠ある?」


全員、

「あっ、こいつやってるわ」


確信した。



午後の部。


最初の競技は障害物競走。


スポ薦組代表、

陸上部エース。


誰もが1位を確信していた。


「今度こそ行くぞ!!」


スタート。


爆速。


「速ぇぇぇぇ!!」


会場が沸く。


平均台。


完璧。


ネットくぐり。


完璧。


パン食いゾーンへ突入。


「もらったぁぁぁ!!」


――その瞬間。


パンが、

スゥッと横移動。


「・・・・は?」


空振り。


「えっ?」


もう一度。


パクッ。


スゥッ。


「はぁぁぁ!?」


観客、大爆笑。


パンだけ、

めちゃくちゃ逃げる。


実況も困惑していた。


「こ、これは・・・・」

「パンが逃げています!!」


莉英奈、

腹を押さえて笑いを堪えている。

「ダメ・・・・」

「実況で笑う・・・・」


その横。


真子が、

指をくるくる回していた。


「パンって自由だからねー」


「自由じゃないから」


即ツッコミ。



騎馬戦。


スポ薦組、

本気。


「ここで流れ変えるぞ!!」


「うおおおおお!!」


突撃。


――だが。


スポ薦組の騎馬だけ、

なぜか足並みが噛み合わない。


「おい右!!」


「そっち左だって!!」


「うわっ!!」


ドシャアアア!!


自滅。


3年4組、

唖然。


澪、

震えながら言う。

「・・・・怖っ」


玲子も引いている。

「ここまで来ると逆に怖い」


真子、

スポドリ飲みながら。


「団結力って大事だねー」


莉英奈、

冷めた目。

「お前が言うな」



そして――


最終競技前の得点発表。


ドラムロール。


会場全体が静まり返る。


「現在の得点!!」


「3年4組――240点!!」


大歓声。


「スポーツ推薦組クラス――245点!!」


どよめき。


たった5点差。


会場騒然。


「マジかよ・・・・」


「3年4組、今年どうなってんだ!?」


「リレー次第じゃ逆転あるぞ!!」


3年4組も、

完全に空気が変わっていた。

午前までの諦めムードはない。


玲子が、

興奮気味に真子を見る。


「・・・・まこち」


「んー?」


「ほんとに」

「言った通りになったよ・・・・」


真子は、

ニヤリと笑う。


「でしょ?」


澪がゴクリと唾を飲む。

「・・・・あと、リレーか」


由美、

ガクガク震えている。

「む、無理だよぉ・・・・」


「相手、陸上部だよ!?」


ケンケンが眼鏡をクイッと上げる。


「だが・・・・」

「ここまで来たのでござる」


MMORPG三人衆、

一斉に立ち上がる。


「ギルドの誇りにかけて!!」


「我ら、駆け抜ける!!」


「ジェットストリームアタックの時は来た!!」


クラス全員、

ドン引き。


「・・・・いや」

「何言ってんだこいつら」


そんな中――


真子が、静かに立ち上がった。


「大丈夫」


全員が真子を見る。


真子は、

ニヤァ・・・・と笑う。


「私たちは――」


一拍。


「勝てる」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ