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人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


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[86]

最終競技――


クラス対抗リレー。


グラウンド全体が、

異様な熱気に包まれていた。


「現在トップはスポーツ推薦組クラス!!」


「しかし!!」


「3年4組、わずか5点差で追い上げています!!」


「これまで体育祭でスポーツ推薦組を追い詰めているクラスはありません!」


実況の声が響き渡る。


観客席も大盛り上がりだった。


「まさか3年4組がここまで来るとは!」


「リレー勝った方が優勝だぞ!!」


「奇跡起こせーー!!」


そんな歓声の中――


3年4組リレーメンバーは、

スタート地点へ集まっていた。


真子。

玲子。

澪。

由美。

ケンケン。

そしてMMORPG三人衆。


皆、

なぜかジャージの裾を気にしている・・・・


応援席から見ている莉英奈だけが、

嫌な予感を覚えていた。


「・・・・まこち」


「絶対なんか隠してるよね・・・・」


真子は莉英奈を見てニヤリとした。


玲子が拳を握る。

「ここまで来たんだ」

「やるしかない!!」


生徒A、

腕を組む。

「ついにこの時が来たか・・・・」


生徒B、

頷く。

「我らの特訓成果を見せる時」


生徒C、

天を仰ぐ。

「ジェットストリームアタックに死角なし」


クラス全員、

意味がわからない。


ケンケンが眼鏡をクイッと上げる。

「拙者達の絆・・・・」

「見せるでござる」


由美、

ガクガク震えている。

「わ、私まだ怖いんだけどぉ・・・・」


真子が肩をポンッと叩く。

「大丈夫大丈夫」


「転ばなければね」


「不安になる言い方やめて!?」



実況が響き渡る。


「さぁ始まります!!」

「運命のクラス対抗リレー!!」


「注目はやはりスポーツ推薦組!!」


「対する3年4組!!」

「奇跡の快進撃を続けています!!」


選手整列。


スポ薦組アンカー、

陸上部エース。


完全に本気の目だった。

「・・・・俺たちが・・勝つ!」


対する真子。

のほほ〜ん。


あくびをしながら・・・・

「あー、眠い」


「まこち!スタートするぞ!」

「ちょっとは緊張感持てや!!」

玲子が叫ぶ。


パンッ!!


スタート音。


各クラス、一斉に飛び出す。


スポ薦組、

爆速。


「やはり速い!!」

「スポーツ推薦組、圧倒的!!」


「他クラスを突き放して・・えっ・・?」


真子。

スゥゥゥゥゥッ・・・・


「おおっとぉぉぉ!?」


実況が叫ぶ。


「3年4組、食らいつく!!」

「石本選手、異様に速い!!」


「まるで滑るような走りだぁぁぁ!!」


莉英奈、

遠くで頭を抱える。

「いやいや、なんであんなに早く走れるのよ」

「嫌な予感しかしない・・・・」


真子、

ほぼ並走。


そして――


バトンは生徒Aに


シュバァァァァッ!!


「名前はわからないが、生徒Aも速いぃぃぃ!!」

「ここでも離されない!!」


実況も混乱していた。


「この走り!!」

「まるで地面を滑走しているようだぁぁ!!」


生徒A、

風を切りながら叫ぶ。


「ジェットストリームアタックで鍛えたこの走り!!」

「とくとご覧あれぇぇぇ!!」


観客、

ザワつく。


「ジェットストリーム・・・・?」


「なんだあいつ」


スポ薦組、

困惑。


「なんなんだよ・・・・」

「なんであいつら並んでるんだよ!?」



生徒Aから玲子へバトンが渡る。

「うおおおおお!!」


涙目だが・・速い・・。


めちゃくちゃ速い。


実況、

さらにヒートアップ。


「速い!速い!!速いー!!!」

「3年4組、まだまだ喰らいついているー!!」


玲子は半泣き。

「怖ぇぇぇぇぇ!!」


「相手はスポーツ推薦組だぞーっ!」

「なんでそんな速いんだぁぁぁ!?」

実況、ついに本音。



玲子は涙目で生徒Bにバトンを渡す。


スゥゥゥゥゥ……


「おおおっとぉぉぉ!!」

「ここも離されない!!」


「まるで宙に浮いているような走りだぁぁ!!」


生徒Bのムカつくドヤ顔。


「俺はリックドム!!」

「この走りを極めたからには!!」

「離されんッ!!」


実況、

笑いを堪えきれていない。

「速いぃぃぃ!!」

「リックドムのような滑走だぁぁぁぁ!」


観客席一同爆笑。



生徒Bから澪へバトンが渡る。


「うわぁぁぁぁ!!」

「これ絶対怒られるやつぅぅぅ!!」


でも速い。


スポ薦組が完全に焦り始める。


「おい!!」


「なんなんだあいつら!!」


「今日ずっとおかしいだろ!!」



澪から生徒Cへバトンタッチ。


「ジェットストリィィィム!!」


「アタァァァァック!!」


実況、

ノリ始める。


「出たぁぁぁ!!」

「3年4組名物!!」

「ジェットストリームアタックだぁぁぁ!!」


「名物じゃねぇよ!!」

莉英奈のツッコミ。


「もう、この3人は名前不明ではなーい」

「ガイア、マッシュ、オルテガの黒の三連星なのではないかーーっ!!」


「実況者もそっち系のヤツかーい」


会場、大爆笑。



生徒Cから由美へ


「きゃあああああ!!」


涙目。


でも速い。


転びそうで転ばない。


実況も困惑している。


「なぜだ!!」

「なぜ3年4組はみんな、こんなに速いんだぁぁ!!」

「リレーまで白熱する体育祭は初めてだぁぁぁ!!」


そして――


いよいよアンカー対決。


ケンケンVS陸上部エース


陸上部エースは冷静だった。

「お前たちの実力は認めよう」

「だが、それでも、最後は俺たちが勝つ!」


ケンケンはクイクイさせる。

「拙者も負ける気はないでござる」


バトンはどちらも、ほぼ同時。


会場総立ち。


「接戦だぁぁぁぁ!!」


「これは分からない!!」


陸上部エースの本気の走り。

出だしからフルスロットルである。


しかし、


ケンケンも食い下がる

「拙者達は負けるわけにはいかないでござる!!」


爆走。


スポ薦組アンカーも、

限界の表情。


「負けるかぁぁぁ!!」


そして――


ゴール!!


ドンッ!!


完全同時。


会場、

騒然。


実況も叫ぶ。


「こ、これは写真判定です!!」


3年4組、

大歓喜。


「うおおおおおお!!」


真子、

ドヤ顔。


「だから言ったじゃん」

「接戦になるって」


大型モニター。


ゴール瞬間の写真が映し出される。


シーーーーーン・・・・


実況も、

観客も、

固唾を呑んで見守っていた。


胸の位置のアップが映し出された。


ケンケンが僅かに前にいた


「3年4組が勝ったぁぁぁぁ!!」

「番狂せだぁぁぁ」

「ジャイアントキリングだぁぁぁ!!


会場も大熱狂

「うおおおおおおーー!!」


そして、熱狂の中ゴールの全体像が映し出された。


実況者の言葉が詰まる。

「・・・・え?」


皆も空気が止まる。

「・・・・なにあれ?」


ケンケンの足元。


そこには――


キラリと光る車輪。


「・・・・ローラー・・・・?」


静寂。


真子

「・・・・やばっ」


玲子

「・・・・えっ?」


「・・・・見えてる」


実況、

咳払い。


「えーーー・・・・」


「3年4組」


一拍。


「不正行為により失格です」


シーーーーーン。


次の瞬間。


会場、

大爆笑。


「「「「「ぶははははははは!!!」」」」」


スポ薦組、

ズッコケ。


教師陣、

頭抱える。


莉英奈、

顔を覆う。


「だから嫌な予感したんだよ・・・・」


真子、

汗ダラダラ。


「結界で隠してたのに・・・・」


玲子、

絶叫。


「写真に映ってんじゃねぇかあああああ!!」


こうして――


3年4組の体育祭は。


伝説だけを残し、幕を閉じたのだった。


そして、誰よりも記憶に残る体育祭として、

語り継がれることになる。


余談だが、リレーメンバーの8人はこの後しっかりと教師全員からお叱りを受けるのであった。

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