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人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


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[84]

体育祭当日――


空は快晴。


グラウンドには色とりどりのクラス旗が立ち並び、

朝から大音量の音楽が流れていた。


だが。


3年4組だけは、異様にテンションが低かった。


「はぁ・・・・」


「だる・・・・」


「帰りたい・・・・」


やる気ゼロ。


完全に敗戦ムードである。


その原因は明白だった。


グラウンドの中央。


準備運動をしている、スポーツ推薦組。


サッカー部。

野球部。

陸上部。

バスケ部。


ガチ勢の集まり。


しかも全員、

朝から無駄に爽やかだった。


「よっしゃあああ!!」

「今年も優勝いくぞぉぉ!!」


「「「おおおおお!!!」」」


その熱量に。


3年4組、ドン引き。


玲子がげんなりする。

「うわぁ・・・・」

「あいつら朝から暑苦しい・・・・」


澪は遠い目。

「同じ人類とは思えない・・・・」


理絵も肩を落とす。

「もう結果見えてるじゃん・・・・」


香織は苦笑い。

「学園祭との差がすごいね・・・・」


そんな中。


真子だけは、

頬杖をつきながら楽しそうに眺めていた。


「へぇー」


莉英奈が横目で見る。

「まこち、なんか楽しそうだね」


真子はニヤリ。

「うん」


「今日、結構面白くなるよ」


「・・・・え?」


玲子が眉をひそめる。

「面白くって?」

「ボコボコにされる未来しか見えないんだけど」


真子は軽く肩を竦める。

「んー、でも最後まで接戦だよ?」


「「「「「・・・・は?」」」」」


全員が真子を見る。


澪が素っ頓狂な声を上げる。

「いやいやいや!!」

「何をどうしたらそうなるの!?」


真子はさらっと言う。

「私の占いでは」

「あの子たち、今日は災難が続くって出てるんだよ」


「・・・・え?」


莉英奈だけが、

じっと真子を見る。

「・・・・まこち?」

「スポーツ推薦組全員が災難ってこと?」

「なんで?」


真子は歌いながらその場から離れていった。


「なんでだろー、なんでだろー、なんでだなんでだろー」


玲子はドン引きした。

「いや、なんの歌なのそれ・・・・」


クラスメイト全員、嫌な予感しかしなかった。



開会式。


校長の話。


誰も聞いていない。


そして――


競技開始。


最初の種目は、綱引き。


スポーツ推薦組 VS 3年4組。


「絶対無理・・・・」


「瞬殺だって・・・・」


3年4組、

やる前から諦めモード。


対するスポーツ推薦組。


「楽勝楽勝!」


「10秒で終わらせるぞ!」


余裕満々だった。


ピーーーッ!!


笛が鳴る。


「うおおおおおっ!!」


スポ薦組、一斉に引く。


――その瞬間。


ズルッ!!


「うおっ!?」


先頭の陸上部エースの足が滑る。


連鎖。


ドミノ。


後ろの連中までバランスを崩す。


「ちょっ――」

「うわぁぁぁ!?」


ドシャアアアア!!


スポ薦組、転倒。


そのまま。


ズルズルズルッ!!


3年4組側へ綱が流れる。


シーーーーン。


勝者、3年4組。


「「「「「・・・・え?」」」」」


静寂。


3年4組、

ぽかーん。


玲子が呟く。

「・・・・勝った?」


澪も呆然。

「なんで?」


その少し離れた場所。


真子がジュースを飲みながら、

地面を見ていた。


足元。


うっすら光る結界。


真子、小声。

「氷屬性付与、成功っと」


莉英奈

「何してんの?」


真子

「企業秘密♪」



次の競技。


玉入れ。


スポ薦組、

本気。


「さっきのは事故だ!!」


「今度はいける!!」


だが――


「なんで入んねぇんだよ!!?」


玉がありえない軌道で逸れる。


カゴの寸前で曲がる。


ポンッ。


ポーンッ。


「はぁぁぁ!?」


周囲騒然。


一方、

3年4組側。


適当に投げた玉が、

なぜかめちゃくちゃ入る。


玲子

「え、うそ」

「私、今後ろ向きで投げたんだけど」


スポ薦組リーダーが焦り始める。


「おい!!」

「お前ら今日おかしいぞ!?」


野球部員も混乱。

「いや、マジで感覚狂うんだけど!?」


その横。


真子、

指をクルクル回していた。


上空。


風向きが、

不自然に変わっている。


莉英奈、

ジト目。


「・・・・また?」


真子は目を逸らして口笛を吹く。



午前競技終了。


中間得点発表。


「現在の得点!!」


「3年4組――120点!!」


ざわっ!!


「スポーツ推薦組クラス――130点!!」


会場騒然。


「えええええ!?」


「3年4組なんでそんな高いんだ!?」


「今年どうした!?」


3年4組も混乱していた。


玲子が真子を見る。

「・・・・まこち」


真子、

ニコッ。


「だから言ったじゃん」

「接戦になるって♪」


莉英奈は確信していた。


(絶対この子、なんかしてる・・・・)

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