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人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


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[57]

数分後。


校門前。


冬の風が強く吹いている。


そこに並ぶ影。


鬼人さん 推定300歳

トメさん 故91歳

げんじさん 故89歳

あやめちゃん 故5歳

ひとしさん 故35歳

けいこさん 故32歳


ケンケンは震えていた。


「お、鬼殿・・・・」


真子は豆袋を握る。


前衛ではMMORPG三人衆が叫ぶ。

生徒A

「前衛突撃!」

生徒B

「城門防衛!」

生徒C

「レイド開始!」


三人が豆を握りしめて突撃する。


「鬼族め!!」


「この城は守る!!」


「我ら必殺、ジェットストリームアタック!!」


「「「喰らうといい!!!」」」


その瞬間。


鬼人さんが軽く腕を振った。


ぶわっ


突風。


3人の体が一瞬で吹き飛んだ。


「え?」


「うわっ」


「ちょっ――」


ドサドサドサッ


3人まとめて地面に転がる。


窓から見ていたクラスメイトが呟く。

「・・・・弱っ」


澪が腕を組む。

「そりゃそうよねー」

「ゲームじゃないんだから・・・・」


生徒Aが震えながら言う。

「い、今のは・・範囲攻撃・・・・」


生徒B

「ボ、ボス級スキル・・・・」


生徒C

「リスポーンは・・ないのか・・・・」


「「「ガクッ」」」


そのまま3人は戦線離脱した。


完全にモブである。


3体の亡骸の後ろには


真子

ケンケン

由美


だけが残った。


ケンケンは震えている。

「つ、強すぎるでござる・・・・」


由美も青ざめる。

「無理じゃない・・・・?」


真子は豆袋をガサガサする。

「大丈夫」


ニヤッと笑う。

「今日は節分だから」


数粒を握りしめて、投げる。

「トルネード投法」

「そりゃー!鬼はー外」


パラパラッ


豆が鬼人さんのムキムキボディーに当たる。


ーーノーダメージ


鬼人さんは足元の豆を一粒拾う。


そして――


指で豆を弾く。


ビシッ


ケンケンの額に直撃。

「ぐはっ!」


蹲る(うずくまる)ケンケン。

「クッ・・クリティカルでござる・・・・」


由美が叫ぶ。

「鬼も投げるの!?」


鬼人さんの攻撃に続きーー


トメさんも豆を投げる。


げんじさんは両手で豆をばら撒く。


あやめちゃんは楽しそうに豆を投げる。


「やったなーーぁ」

「アハハーーーー」


校門前は


完全に


豆合戦だった。


校舎の窓から見ていた生徒たちは呆然としている。


玲子

「なにあれ」


香織

「体育祭?」


理絵

「節分・・・・だよね?」


豆合戦はしばらく続いた。


校門前には豆が散乱し、まるで小さな雪が降ったようにうっすら積もっている。


その時だった。


「お前らぁぁぁ!!」


雷のような声。


全員がビクッと固まる。


校舎から先生が走り寄ってくる。


静寂。


そして先生は


豆だらけの地面を見て言った。


「いーしーもーとー」

「あと、もろもろーー」

「揃って職員室に来いっ!」



数十分後。


授業が始まる。


教室。


玲子がふと思い出したように言った。


「そういえばさ」


「豆まきギルドは?」


莉英奈が窓の外を見る。


「あそこ」


校門前。


そこでは――


真子

ケンケン

由美

MMORPG三人衆


そして鬼さんたちまで一緒になって


黙々と豆を拾っていた。


ケンケンが力なく言う。

「・・・・罰ゲームでござる」


それを見た理絵がため息をつく。

「怒られたんだって」


玲子が笑う。

「そりゃさー」


窓の外の豆だらけの地面を見ながら言った。

「あんだけ豆まいたらそうなるわなー」


少し騒がしく、


そしてとても平和な節分が終わった。

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