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季節外れなお話ですがお付き合いください。
12月24日
18時
玲子の家の2階
広々した応接室にはクリスマスツリー。
料理。
ケーキ。
みんなテンションMAX。
「クリスマスパーティー」
「スタートーー」
「イェーイ!」
「かんぱ〜い」
パーティーは始まるが、
ケンケンと由美だけは、なぜかソワソワしている。
香織がそんな由美に尋ねる。
「ゆみー?なんか今日変だけど大丈夫?」
「えっ? あっ、うん・・・・」
「大丈夫だよ・・・・」
由美はキョロキョロ周りを見渡し答える。
パーティーも少し落ち着いた時、
莉英奈はケーキを頬張りながら真子に尋ねる。
「そういえばさー」
「真子の友達まだ来ないの?」
「ん?」
「もう来てるよ」
「え?」
真子は思い出したように言う。
「あっ、そだっ」
「結界忘れてた」
チキンを頬張りながら即座に指を鳴らす。
パチーーン
澄んだ音が広がった、その瞬間。
空気が揺れる。
そして。
トメさん 故91歳
げんじさん 故89歳
あやめちゃん 故5歳
ひとしさん 故35歳
けいこさん 故32歳
幽霊たちが姿を現す。
――静寂
数秒後ーー
「「「「ぎゃあああああああああ!!!!」」」」
大パニック。
驚きで香織が手を振り上げる。
その手が
理絵の顔面直撃。
「ぶっ!」
理絵が後ろへ転ぶ。
後頭部
ゴンッ
その瞬間
持っていたジュースが宙へ・・・・
落下。
玲子の頭へ。
「冷たーーーーぃ!!」
さらに混乱。
莉英奈は恐怖心がMAX
「うわあぁぁぁぁ!!」
げんじさんに向けてケーキを投げる。
当然・・・・げんじさんをすり抜ける。
そして、その先で座っている、
由美の顔面直撃。
「ぶはぁ!!」
ケーキまみれ。
澪は逃げようとして香織と衝突。
バランス崩す。
机
足
小指
ゴッ
「ぎゃああああああ!!!」
阿鼻叫喚。
ケンケンは呆然としてその状況を見ていた。
ゾワッ
その時、背中に寒気が走る。
真子が叫ぶ。
「ケンケン!!」
「外!!」
「中に入れちゃダメ!!」
「食い止めて!!」
「はっ!?」
ケンケンは条件反射でダッシュ。
玄関を飛び出す。
そこには――
サンタのコスプレをした鬼人さんが・・・・
玄関に立っていた。
律儀にサンタ帽子まで被っている。
「・・・・」
「サンタ殿!!」
「空気読んでくだされぇぇぇ!!」
ケンケン、必死の阻止。
その頃。
家の中では。
カオス。
そして。
その中で、真子だけが
チキンを食べていた。
「んーーっ、うまうまーっ、ちっちきチーっ」
ケーキまみれの由美が叫ぶ。
「いや!!」
「あなたが悪いでしょ!!」
真子は必殺のテヘペロ。
「だから言ったのにー・・・・」
ーーー
カオスのあと。
ケンケンはまだ、必死に鬼人さんを止めていた。
そこに真子と由美が家の中から出てくる。
「鬼人さーん、せっかく来てくれたけど」
「今日は部屋にいれれないよー」
鬼人サンタは少しだけ肩を落とし、
大きな手で包むようにプレゼントを真子に差し出した。
「わぁ、鬼人さん、プレゼント渡しに来てくれたんだー」
「ありがとー」
鬼人さんはスゴスゴと帰っていく。
ケンケンはグッタリでその場にへたり込んだ。
真子と由美は家に入る。
そして、階段を上がる最中
「中身なんだろー」
真子はウキウキで箱を開ける
中身
クラッカー
パンッ
真子
「うわっ」
次の瞬間――
足を踏み外した。
「あっ・・・・」
階段を転げ落ちる。
ゴロゴロと転がり――
最後に、壁に後頭部をぶつけた。
ゴンッ
ドサッ・・・・
事件である・・・・
由美が階段を見下ろす。
そこには――
階段の下でグッタリしている真子がいた。
「まこぉぉぉぉ!!」
「いったーーーい!!」
「こ、ここまで・・・・」
「未来を・・・・」
「見切れなかった・・・・」
ガクッ
クリスマスの夜はーー
とても賑やかに
更けていった。




