表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/56

[53]

12月も中旬を過ぎた頃。


教室は、もうすぐ冬休みという浮かれた空気が漂っていた。


そんな中、玲子が机に身を乗り出して言う。


「ねぇねぇ、今年のクリスマスイブさ、みんなでパーティーやろうよ!」


その一言で女子たちは一気に盛り上がる。


「いいねー!」

「やろやろ!」

「プレゼント交換とかする?」


そんな騒ぎの中――


「わ、われも・・・・よろしいか・・・・」


気配もなく、背後から声。


振り返ると、メガネをクイクイさせている男。


ケンケンである。


玲子は思いっきり舌打ちした。


「チッ・・・・しゃーねーな」


渋々許可。


ケンケンは嬉しそうにメガネをクイクイした。


しかし。


真子だけが、少し困った顔をしていた。


「あー・・ごめん」


「私その日、予定あるんだよねー」


「えっ!?誰と!?」


玲子が身を乗り出す。

「男?」


「んーとねー」


真子は指を折りながら数える。


「男2、女3、私」


「あと入来先輩誘う予定だから・・7人かな」


一同沈黙。


「・・・・多くない?」


莉英奈が言う。


そして少し考えたあと、ぱっと顔を上げた。


「じゃあさ」


「一緒にやろうよ!」


一瞬の静寂。


そして。


「それだーーー!!」

教室は大賑わい。


だが。


真子の顔はまだ曇っていた。


「うーん・・・・」


しばらく考えてから真子が言う。


「じゃあ、今から注意事項言うから」

「みんなちゃんと覚えといて」


「は?」

全員が同じ反応をする。


真子は人差し指を銃のようにして順番に言う。


「れーこ」

「ジュースを頭から被らないこと」

玲子

「はぁ?」


「りえー」

「転んで後頭部打たないこと」

理絵

「えっ?」


「かおりー」

「りえに暴力振るわないこと」

香織

「なんで私!?」


「りーな」

「物を投げないこと」

莉英奈

「はい??」


「ゆみー」

「ケーキを顔で食べないこと」

由美

「どゆこと?」


「みーお」

「机の足で足の小指ぶつけないこと」

「痛いっ!」

「想像するだけで痛い」


全員

「・・・・・・」


完全に意味不明。


その時。


ケンケンが手を挙げた。


「わ、われは?」


真子は少し考える。


「ケンケンは・・・・」

「合図したら外にダッシュ」


「はい?」

「まぁ、わかりもうした」

ケンケンはとりあえず頷いた。


玲子は切り替える。

「じゃ、24日18時」

「私の家ね」

「わたしんち、広いから15人くらい余裕」

「各自、プレゼント忘れないよーにー」


「おおーーっ!」


教室は再び盛り上がる。


その騒ぎを見ながら。


真子は小さく笑っていた。



放課後。


真子は入来に話しかける。


「先輩、クリスマスイブ暇?」


入来は即答。


「無理」


「え?」


「冴子とデート」


「・・・・・・」


真子は一瞬固まる。


「そっかー」


「合わせたいのいたんだけど・・・・」

「仕方ないね」


真子はそそくさと去っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ