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人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


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32/55

[32]

みんなでお出かけをする土曜日。

場所と時間は真子が決めた。


まずは西岡駅で待ち合わせ、そこから一行は電車に乗って県を跨ぐ、若者が集まる街、南森駅(なんもりえき)へと向かった。


オシャレなカフェにてみんなでお茶をしている。


真子はチラチラと時計を見ている。


「よーし・・そろそろかなー」

そう言って立ち上がる。


「そろそろ出よっかー、次、行くよー」

軽いノリでみんなを誘導する。


先頭は真子だ、その横に莉英奈が歩き、後ろに5人が固まってついて来ている。


「まこちー、次はどこ行くのー?」

香織が歩きながら尋ねる。


「んーーっ、そうだねー、ちょっと服が見たくてねー」

「へーっ、まこちが着ている服の店?」

「違うよー、初めて行くみせー」


香織は違和感をぶつける。

「えっ? まこち? 南森よく来るんだよね?」


「ん? いんや、初めてくるよー」

真子は振り返らず、歩きながら答える。


皆はその言葉に心の中でツッコム

【えっ?初見で?なんであんな先頭歩いてるの?】


聞こえてくる声にスルーして、真子は目的地を目指してスタスタ歩く。


ーーーー


歩く途中で、真子は何かに気づき、隣を歩く莉英奈の腕に肘をチョイチョイと当てる。

莉英奈が真子の顔を見ると、アソコを見ろと言わんばかりの視線を送る。


その視線の先に莉英奈は目をやり立ち止まる。


「あっっ!」


莉英奈の声と急に止まったことに、後ろの5人が驚く。


「りーな、急に立ち止まらないでよ、びっくりするじゃない」

由美の言葉は莉英奈には届いていない。


「ちょっと・・あれ、石田くんじゃない?」


莉英奈が指差した先に、5人は視線を向けると、そこには石田と女性が仲良く女性の服を選んでいた。


玲子に憎悪のオーラが漂う。


そんなオーラを気にもせず、真子が口を開く

「さてさて、れいこー、どうするー?」


「ちょっと、行ってくる」


玲子の声は冷たく低い。


「オッケー、付いて行ってあげるよっ」


真子の声は軽い。


2人で現場に直撃取材である・・・・。


石田と女性は楽しく買い物中である。

その背後に歩み寄る黒い影


「あーっ! 石田くんじゃーん!」


真子の呼び掛けに石田は振り返る。


見たことのない、知らない女性に、


【はぁ?だれ?】となる。


そしてその横に無言で睨みつけるように立っている女性を見て青ざめる。


「えっ?れいちゃん・・、なんでここに?」


玲子は低くドスの効いた声を出す。

「ここに来ちゃ、なにかマズいの・・・・?」


「い、いや・・そういうわけじゃないけど・・・・」


たじろぐ石田

追い撃ちをかける玲子


「かずくん、その子だれ?」


「えっ?この子?・・あの・・妹・・」


一成は目を泳がせながら話す。

うしろに隠れた女性は、怯えながら頷いている。


真子がその女性を覗き、明るく振る舞う。


「あーっ!1年2組の岬 優子さんじゃーん」


「覚えてる?9月1日、1日だけ同じクラスだった・・い、し、も、とー」


「いやー3週間ぶりだねー、元気してた?」


玲子はその会話を聞いて憎悪のオーラが膨れ上がる。

「かずくん・・今、妹って・・いったよね・・・・」


一成はバツが悪そうに冷や汗を垂らす。

「あーー、そうだねーー、妹みたいなーー、存在?」


一成の姿を見て、言葉を聞いて、玲子は即断する。


「あなたとはお別れです。さようなら」


玲子は踵を返してスタスタ歩いていく。

真子は玲子を追いかけてようと振り返ったが、止まり、優子に体を向け直す。


「あーー、ゆうこー、その男、他にも女いるから、考えた方がいいぞー、じゃぁーねーん」


そう言い残し玲子を追いかける。


玲子は歩きながら、追いついて来た真子に尋ねる。

「まこち、今の話、ほんと?」


「えーっ、あれ? ウソ」

真子の口調はフェザー級だった。


「えっ? ウソ?」

「そだよ、まぁ、あの2人、ほっといても別れるんだけどさ、今別れさせた方が、スッキリするじゃーん」


そんな話をしている後ろでは、一成と優子が言い合っていた。


そして優子は一成に、平手一閃をお見舞いして立ち去って行くのだった。


そんなやり取りを見ることなく、

真子は歩きながら玲子の肩を組み、

手繰り寄せる。


「さてとー、スッキリしたところで、どっかのカフェで飲み直しますかー」


そう言って笑っている真子に、

玲子は涙を浮かべながらにこやかに笑う。


「まこち、ありがとね」

「どういたしましてー」


2人は5人の元へ合流する。


玲子の胸の奥にある重石が、少しだけ軽くなった気がした。

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