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ここ最近、真子の魅力に惹かれてか、友達が増えている。
中井 莉英奈
桜田 澪
2人が加入して、今は私を入れて7人と1匹である。
ん? 1匹?
ああ、少し離れたところでこちらに聞き耳を立てている、メガネクイクイだ。
どこに居ても影から見ている。
あれはペットだよ、ケンケンだ
7人で和気藹々話をしているが、その中で玲子の元気がなかった。
理由はもうわかっている。
ーー恋の悩みだ
玲子は6組の石田 一成と付き合っているのだが、上手くいってないようだ。
玲子には何も相談は受けていないが勝手に石田くんを視てきた。
(なるほどねー・・・・)
って感じである。
玲子から相談をしてくるのを待っていたが、一向に打ち明けて来ないので、こちらから仕掛けることにした。
7人で会話中に割って入る。
「ところでさー、れいこー、どうした?」
「最近、元気ないよー」
その言葉に5人は玲子の顔を見る。
玲子は驚きたじろぐ。
澪が尋ねる。
「え?なになに?れいこ、なにかあったの?」
玲子は気まずそうに真子の顔を見ている。
真子は既にわかってますよとドヤ顔をする。
そんな真子を見て玲子は観念する。
「最近さ、彼氏と上手くいってないのよ・・」
俯き加減になり続ける。
「なんか別の女の影を感じるというか・・・・」
その言葉に皆は反応する。
「えーっ、マジでー、ヤバいじゃん」
「もう別れちゃいなよー」
玲子はその声に反論する。
「イヤ、でも、確信ないし・・勘違いかもしれないし・・・・」
そんな中で由美が口を開く
「まこちに視て貰えばいいじゃん」
その提案に玲子以外は、うんうんと頷いて真子を見る。
「うーん・・そうなんだけど・・怖くてさ」
玲子はそう呟くと、ハッとする。
「あっ、違うのっ、まこちが怖いじゃなくて、言い当てられるのが怖くて・・・・」
真子はそんな会話を聞きながら優しく微笑んでいた。
「大丈夫だよ、れいこ、その気持ちはよく分かるよ」
「でもさー、女の勘って意外と当たるもんなんだよねー」
「私が視るまでもないんじゃない?」
真子が静かに語ると、皆は納得した。
更に真子は話す。
「まぁ、でもさ、現場を押さえないと踏ん切り付かないよねー」
真子は頬杖をついて玲子を見ながら提案する。
「そうだ、れいこ、今週の土曜、一緒にお出かけしようよ」
「ちょうど、石田くんは用事あるって言ってて予定空いてるでしょ?」
玲子は真子の言葉に驚く。
「えっ?まこち、わたし、石田くんの事、話したっけ・・・・?」
そのやり取りを聞いていた理絵が何か匂いを感じたようで手を挙げる
「はいっ!まこち、れいこ、私も行きたいっ」
理絵の食い付きに、他も察したのか次々と私も行くと手が上がる。
結局土曜日はみんなでお出かけである。




