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人生をやり直しますか? 〜YES or NO〜 【みんなの心の中が読み取れる少女は、やり直し高校生活でやりたい放題です】  作者: 相賜 奏合


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[26]

いよいよ、石本真子の高校生活が始まります。

破茶滅茶な真子のやり直し高校人生が当分続きます。

お楽しみくださいね。

残暑がしつこく残る9月の朝。

空には鰯雲。

季節はもう秋なのに、私はまだ夏のテンションだった。


その勢いのまま、私の高校生活がスタートする。


・・・・長かった。


約2年半。


学生ではなく、ほぼ修行僧扱いで、あのクソババアに徹底的に扱かれ続けた日々。


青春?なにそれ美味しいの?

普通の学生生活なんて、とっくに崩れ落ちていた。


だがっ、しかしっ。


私は復活したのだ。

そう!復活のMなのだっ!!


あの地獄から、生還した!


そして今度こそ。


かつての同級生たちとスゥイーティーな学校生活を謳歌するのだーっ!


・・・・という高らかな決意を胸に、私は意気揚々と校門をくぐり抜けた。


風が気持ちいい。


空は澄んでいる。


完璧なスタートだ。


――の、はずだった。


「・・・・えっ?」

「・・・・なに?」


気がつけば、私は理解が追いつかない教室に座っていた・・・・


黒板に書かれた文字。


《1年2組》


・・・・。


「・・・・はい??」


周囲の視線が痛い。


【あの人、中学の先輩じゃなかった?】

【留年したの?】

【なんで9月から?】


周りの心の疑問が、まるでナイフのように飛んでくる。


歓迎ムード、ゼロ。


・・・・いや待て。


ちょっと、待て。


私、高校2年生だよ?


17歳だよ?


・・セブンティーンだよ?


なんで1年生の教室にいるの?


どゆこと?


考えれば考えるほど、怒りが込み上げてくる。


私の場所はここじゃなーーーい!!


ホームルーム終了と同時に、私は教室を飛び出した。


廊下を歩く担任――井上先生の背中をロックオン。


ダッシュ。


「先生っ!」


振り返る井上。


「はい?」


「私、2年生ですよ!?なんで1年生なんですか!?」


井上は少しだけ困った顔をした。


「え?お寺の住職さんから、1年生から学ばせて下さいって連絡があったので、その通りに・・・・」


・・・・。


・・・・・・・・。


(あのクッソババアァァァーー!!)

真子は井上に鬼の顔を見せないよう俯きながら、

心の中で絶叫。


(余計なことしやがって)

(電話の話し方が想像つくわ!ウザッ)

(なんとかこの状況を打破せねばっ)


鬼から甘えた顔に変換して顔を上げ、

目を潤ませながら井上を見る。


声は可愛く・・

「私、2年生からでも大丈夫です!」

「なんなら学力テストでもなんでも受けますから!」


そのままの顔と目で、前のめりになり詰め寄る。

担任は真子の可愛さにドキッとする。


(もうひと押しだ)

深く、地に潜るほどのお辞儀をする。


「お願いします!!」


今にも土下座しそうな勢いに、井上がたじろぐ。


「わ、わかった・・・・じゃあ、一度テストしてみよう」


よっしゃ、キターーーっ


勝負だっ。


――翌日。


私は見事に勝利を掴み取った。


そして今。


私は。


2年4組の教室に座っている。


ムフフッ・・・・勝った。


完全勝利である。


まぁ、なんやかんやあったが。


無事に高校生活のスタートだ。


机に頬杖をつきながら、小さく笑う。


さて。


ここからが本番だ。

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