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街角聖女 木彫りの小さな聖女像のお話  作者: 葉月秋子


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48/50

その48

その48


「うわっ!」


 顔に登られそうになった騎士団長は、銀の小手を嵌めた手で素早く猫を掴みました。


「このっ!野良猫めっ!」



 人々の態度が気に入らなくてイライラしていた騎士団長は、振り向きざま、やつあたり気味に大股で踏み出して、えいっ、と思い切り猫を放り投げました。


『あっ!』


「ミギャー―ーーッ!」


 凄い力に、猫は道を越えて、河まで飛んで行ってしまいました。


 わたしの猫になにするのっ!



「「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」」


 人々が揃って大きな叫び声をあげ、いっせいに河へと向かいました。



 水しぶきをあげて、一人が河に飛び込みました。


 



 

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