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その48
その48
「うわっ!」
顔に登られそうになった騎士団長は、銀の小手を嵌めた手で素早く猫を掴みました。
「このっ!野良猫めっ!」
人々の態度が気に入らなくてイライラしていた騎士団長は、振り向きざま、やつあたり気味に大股で踏み出して、えいっ、と思い切り猫を放り投げました。
『あっ!』
「ミギャー―ーーッ!」
凄い力に、猫は道を越えて、河まで飛んで行ってしまいました。
わたしの猫になにするのっ!
「「「「「「「「「「あっ!」」」」」」」」」」
人々が揃って大きな叫び声をあげ、いっせいに河へと向かいました。
水しぶきをあげて、一人が河に飛び込みました。




