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その47
その47
でも、相手はお偉い騎士様たちです。
団長が一歩前に出て、大きな剣に手をかけ、ぱちん、と鍔鳴りさせると、
みんな顔色を変えてざっ、と下がりました。
「仕事を急げ」
周りに補助材があてがわれ、わたしの上と下の柱にのこぎりが入ります。
「いいか、傷をつけるなよ、それっ」
わたしは壁から引き抜かれてしまいました。
重みのかかった補助材がぎしっと軋み、ガラガラと壁の穴が広がります。
わあ、大丈夫でしょうか。
その時。
「フギャッ!」
と言う叫びと共に、わたしの台座の下から一匹の猫が飛び出しました。
去年の秋生まれの、ほっそりした若い虎猫です。
逃げ遅れて、わたしの下に潜り込んで隠れていたのです。
パニックをおこして真っすぐに飛び出した猫は、正面の騎士団長にぶつかり、その身体を駆け上りました。
「うわっ!」




