↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
街角聖女 木彫りの小さな聖女像のお話  作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/50

その28

その28



「行ってきます、聖女様」


「今日も一日、お守りください」


『いってらっしゃい、気を付けて』



 冒険者たちが、お仕事に出かけた昼下がり


 見慣れない人が職人街に入って来ました。


 帽子を深くかぶり、首巻の布で鼻まで覆いかくし、品物を見るでもなく、注文をするでもなく、きょろきょろとあたりを探っています。


 なんだか嫌な感じがします。


 青いマントをいっぱいに広げて、前の広場を包み込みます。

 うふふ、わたしもすこし成長したみたいです。

 たくさんの人が毎日挨拶してくれるので、ちいさな両手も、ちいさなマントも、少しだけ広げられるようになったのです。


 嫌な感じの人は、マントの中が良く見えないようで

 道なりにこっちへ来ようとするのですが、何となく足が違う方へ向かってしまいます。


 早くどこかに行ってくれないかな。



 あ。


 冒険者ギルドの方から、テオが戻ってきます。


 わたしの傍で猫と遊んでいたミリィが、テオを見つけて立ち上がりました。


「テオにいちゃん」


 テオを迎えに、広場から走り出して行きます。


 ああ、だめ!


 広場から出てしまったら、わたしの力は届きません。




 走る幼い少女の金髪が揺れます。

 嫌な感じの人が、はっと気づきました。


 すばやくあたりを見回すと、後ろからミリィに追いついて手をのばし、がっ!と横抱きに抱えました。




「ミリィっ!」


 テオが大声で叫びます。








 


 


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。