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街角聖女 木彫りの小さな聖女像のお話  作者: 葉月秋子


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その27

その27



 昔は職人組合が相互援助をしていたのですが、今は職人たちの数も減り、皆ばらばらになってしまっています。


 おばあさんは職人街の長屋の大家さんで、亡くなった御主人も職人だったので、なんとなくいろいろな相談をされるようになっているのです。


「こんな年寄りをひっぱりこみおって」


 と、文句を言うわりには、たよりにされて嬉しそうです。


「ミリィに気を付けてやっておくれ。

 あの口入れ屋に眼をつけられておる」





 わたしの前の広場で遊ぶ子供たちが増えました。


 テオはいろいろな手仕事を見て回りましたが、じっとしているのが苦手なたちで、ラウスさんについて冒険者ギルドに顔を出すようになりました。


 ちょっとした走り使いを頼まれたり、酒場の隅でみんなの自慢話を聞くのが面白いみたいです。

 荒っぽい人たちもいるので、まだ洗礼式も前なのにと、エリアさんが心配しています。


 ミリィはおとなしく、私の前で猫たちと遊ぶのが好きです。


 引退したお年寄りが孫たちを見ながら将棋を指しているので、その子たちと仲良くなれればいいな、と思います。



『みんな仲良くね。怪我をしないでね』


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