↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
街角聖女 木彫りの小さな聖女像のお話  作者: 葉月秋子


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
26/50

その26

その26



「奉公に出てた姉が死んでの、口入れ屋が支払った金を返せと言ってきおった」


 三年間の女中奉公の契約を結んだ娘さんが、先日の火事で亡くなってしまったのです。


「代りの娘をよこすか、契約金を返すか。

 でなければ、下の娘のミリィを売れと言う」


 ねらいはそっちじゃ。とおばあさんは苦々し気に言います。


「あの口入れ屋、ダリアの町で阿漕なことをしているとのうわさじゃ。

 孤児院の子供が消えると言う話もある。

 ハンスめ、とんでもない奴にひっかかりおった」


 見た目のいい子供がさらわれる事件が多いのです。


「洗礼式前の子供には市民権がない。

 七歳まで自由の身でなければ、王国の民として認められない」


 だから、ハンスはミリィをおばあさんに預け、自分自身を売って借金を返すことにしたのです。



 借金奴隷は年期が明ければ自由になれますが、買った主人によって扱いはまるで違ってきます。

 不具にしたり殺したりしてはいけないと言う、緩い法律があるだけです。


「契期は三年じゃ。あいつは腕のいい細工師じゃから、酷い扱いは受けなかろうが・・・」


 

 残されたミリィが不憫じゃ、と。おばあさんはため息をつきます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。