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街角聖女 木彫りの小さな聖女像のお話  作者: 葉月秋子


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その14

その14



 火事の後、町中がざわざわしています。


 燃えたのは、正門に近い、裕福な商人たちが住む一画の数軒の家で


 下町からは遠いのですが、朝早くから、あたりはざわざわ、ざわざわ。



 近所の人たちが数人で集まって、ひそひそ話をしたり、兵士たちが歩き回ったり、落ち着きません。



「え?付け火?」


「放火てすって?」


「誰か死んだのか?」


「これはうわさだけど・・・」


 ひそひそひそ・・・


「ええーっ!」




 木造の家がぎっしり建て並ぶこの町で火事を出したら、火元は大きな責任をとらされます。


 放火は死罪になるほどの大きな罪です。



「いったい、誰がそんなことを」


 



 

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