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その13
その13
明け方、やっと火事は収まりました。
正門の近くの大きなお家が
何軒も焼けてしまったようです。
「下町まで広がらなくてよかった」
煤まみれの人、火傷した人、
お手伝いに行った人たちが、みんな疲れ果ててお家に帰っていきます。
『お疲れさま、ゆっくり休んで。
怪我が早く治りますように。
火傷のあとが残りませんように』
わたしはせいいっぱいの祝福を飛ばします。
・・・・・・・・・
・・・わたしの両手はちいさくて
下町のこの一画しか届きません。
わたしは町のみんなの聖女なのに。
みんなを守り切れるのでしょうか。
かみさま、どうしたらいいのでしょう。




