第八話 勇者、初めて敗北する
第八話 勇者、初めて敗北する
ユートが目を覚ました時、最初に感じたのは、敵に負けるかもしれないという恐怖ではなく、自分の胸の奥に、これまで一度も経験したことのない妙な違和感が残っているということだった。
暗闇の中に立っていた正体不明の影。
頭上に浮かんでいた、レベル150という数字。
そして最後に投げかけられた、「逃げる準備はできたか」という言葉。
夢だったような気もするし、現実に起きたことのような気もする。しかし、ここは宿屋の一室で、隣のベッドではバルガが大きないびきをかき、窓の外からは朝市の準備を始める人々の声が聞こえている。
いつもの世界。
いつもの仲間。
いつもの旅の途中。
それなのに、なぜかユートは、目を覚ました瞬間から自分のいる場所が以前とは少し違って見えるような感覚を覚えていた。
「師匠、起きているか」
扉の向こうからゼルディアの声がする。
「起きてる」
「なら早く来てくれ。セレスが朝食を食べるまで出発しないと言っている」
「それ、普通じゃない?」
「我は日の出前から走っているのだぞ!」
「修行だから」
「弟子という立場を悪用していないか!」
ユートは少し笑いながらベッドから起きたが、胸の奥に残っていた違和感は消えなかった。
◇
その日の目的地は、王都から南西へ三日ほど進んだ場所にある、ラナートという小さな町だった。
人口は数千人程度で、特別な産業があるわけでもなければ、重要な軍事拠点でもない。旅人が宿を取り、近隣の農村から野菜や穀物が集まり、それを商人が別の町へ運んでいく、ごく普通の地方都市だった。
ところが、ユートたちが町へ入ると、いつもなら門の近くにいるはずの商人も、荷馬車を引く農民もほとんどおらず、通りには妙な静けさが漂っていた。
「ずいぶん人が少ないわね」
リリシアが周囲を見ながら言う。
「祭りの前とかじゃねえよな」
バルガが答える。
「祭りなら、むしろ人が増えるでしょう」
セレスは町の中央にある広場へ視線を向ける。
そこには、数十人の住民が集まっていた。
誰かが演説しているわけでもない。
喧嘩しているわけでもない。
全員が、ただ一つの建物を見ている。
町役場。
ユートたちが近づくと、一人の中年男性がこちらに気づき、慌てた様子で駆け寄ってきた。
「もしかして、勇者ユート様ですか?」
「そうだけど」
「本当に……!」
男は一瞬喜びかけたが、すぐに表情を曇らせた。
「お願いします。助けてください」
ユートはその言葉を聞くと、いつものように少しだけ真剣な顔になった。
「何があったの?」
男は町役場を振り返る。
「町が、なくなるかもしれないんです」
◇
話を聞いてみると、原因は魔物でも魔族でもなかった。
この町を流れる川が、ここ数年で大きく流れを変え、上流から大量の土砂を運ぶようになったため、洪水が頻発していたのである。
川沿いの畑は何度も水に浸かり、家屋も崩れ、橋も二度流された。
町は何とか復旧を繰り返してきたが、今年の春にはついに最大規模の洪水が起こり、川沿いの地区の半分が居住不能になった。
そのため、王国から派遣された技術官が調査した結果、一つの結論が出された。
町を移転する。
今の土地に住み続けることを諦め、安全な高台へ町そのものを作り直す。
しかし。
住民たちは反対した。
「先祖代々、ここで暮らしてきたんです」
町長が言った。
「墓も、畑も、家も、思い出も全部ここにある。危険だと言われても、簡単に捨てられるものではありません」
ユートは窓の外を見る。
川。
一見すると静かに流れている。
だが。
川幅。
以前よりかなり広がっている。
堤防。
壊れている場所もある。
セレスが資料を読む。
「王国技術局の報告では、次に同規模の洪水が起きた場合、町の中心部まで浸水する可能性が高いとあります」
町長が頷く。
「分かっています」
「では、なぜ」
セレスが聞く。
町長は答える。
「分かっていても、離れられないんです」
その声は。
強くなかった。
怒ってもいない。
ただ。
疲れていた。
ユートは少し黙ってから聞いた。
「俺たちに、何をしてほしいの?」
町長はユートを見る。
「川を止めてほしい」
「川を?」
「勇者様なら、できますよね」
全員。
黙った。
確かに。
できる。
ユートなら。
山を切ることも。
地面を割ることも。
川の流れを変えることも。
できる。
リリシアなら、大規模な魔法で新しい水路を作ることさえできるだろう。
ガイラスなら岩盤を切断できる。
バルガなら巨大な岩を砕ける。
五人でやれば、川そのものを数キロ移動させることすら不可能ではない。
町長は。
それを。
知っている。
だから。
勇者に頼んだ。
「師匠」
ゼルディアが小声で言う。
「やるのか?」
ユートは。
すぐに答えなかった。
◇
その日の午後。
一行は川の上流へ向かった。
山間部。
巨大な崖。
数年前の地震で地形が変わり、川の流れが現在の方向へ押し出されたらしい。
セレスが地図を見る。
「ここを切れば、旧河道へ戻せる可能性はあります」
ユートが聞く。
「できる?」
ガイラスが崖を見る。
「切るだけなら」
「どれくらい?」
「一撃」
町長の顔が明るくなる。
「では!」
セレスが即座に止めた。
「待ってください」
全員がセレスを見る。
「崖を切るだけでは終わりません」
「どういうこと?」
ユートが聞く。
セレスは地図を広げる。
「旧河道の先には、現在別の村があります」
「村?」
「はい。十数年前、この川が流れなくなった土地へ人が移り住み、農地が広がっています」
町長の表情が変わる。
「そんな……」
「川を元へ戻せば」
セレスは続ける。
「今度は、その村が洪水の危険にさらされます」
沈黙。
ユートが崖を見る。
そして。
地図を見る。
「じゃあ別の場所へ流せば?」
リリシアが言う。
「できると思うわ」
セレスは首を振った。
「新しい流路を作れば、その先にある森林と農地へ影響が出ます。水量も大きいので、どこかへ流せば必ず誰かの土地を通ります」
ユートは少し考える。
「じゃあ川をなくす?」
リリシアがユートを見る。
「蒸発させる?」
「リリシア様」
セレスの声が低くなる。
「冗談よ」
「今のは本気に聞こえました」
バルガが川を見る。
「水を貯める場所作るとか?」
「巨大なダムのようなものなら可能かもしれませんが、建設には年単位の時間が必要ですし、周囲の地盤調査も必要です」
「俺たちなら早く作れるぞ」
「早く作ることと、安全に作ることは別です」
セレスがそう言うと。
誰も。
反論できなかった。
なぜなら。
その通りだったから。
◇
「勇者様なら何とかしてくれると思っていたんです」
町長が言った。
夕方。
町役場。
住民たち。
集まっている。
期待。
不安。
怒り。
様々な顔。
ユートは。
その前に立っていた。
これまで。
問題があれば。
何とかできた。
ゴブリン。
農業。
ドラゴン。
共存。
盗賊団。
仕事。
魔王の息子。
弟子。
魔神。
就職。
王国。
政治改革。
強さだけではない。
そう思っていた。
でも。
結局。
自分が何かを言えば。
誰かが動いた。
自分たちが強ければ。
最後は解決できた。
今回も。
そうだと思っていた。
しかし。
違う。
川を動かせば。
別の誰かが困る。
川を止めれば。
自然が変わる。
町を守れば。
別の村を危険にする。
どれほど強くても。
全部。
守ることはできない。
町長がもう一度言う。
「勇者様」
「うん」
「お願いします」
ユートは。
何も言えなかった。
そして。
その日の話し合いでは。
何も。
決まらなかった。
◇
夜。
宿屋。
ユートは一人で外へ出た。
川沿い。
静か。
月。
水面。
ガイラスが。
後ろから来た。
「眠れないのか」
「うん」
隣へ座る。
しばらく。
二人とも。
何も言わない。
ユートが聞いた。
「ガイラス」
「何だ」
「俺たち」
「うん」
「何でもできると思ってた」
ガイラスは少し考える。
「俺は思っていない」
「本当?」
「ああ」
「だってガイラス、ほとんど何でもできるじゃん」
「剣で切れるものだけだ」
ユートは川を見る。
「俺も」
「うん」
「強いだけなのかな」
ガイラスは答えなかった。
しばらくして。
「ユート」
「何?」
「強いことと、正しいことは別だ」
ユートは。
少し驚いたようにガイラスを見る。
「俺たちは」
ガイラスは続ける。
「敵を倒すことなら得意だ。しかし、川に敵はいない」
その言葉が。
ユートの胸に残った。
敵。
いない。
倒す相手。
いない。
だから。
剣を振るう相手も。
いない。
「じゃあ」
ユートが聞く。
「どうすればいい?」
ガイラスは答える。
「分からん」
ユートが笑った。
「ガイラスも?」
「ああ」
「そっか」
「だから」
ガイラスはユートを見る。
「皆で考えるしかない」
ユートは。
少し。
笑った。
◇
翌朝。
再び。
町役場。
ユートたち。
町長。
住民。
王国技術官。
周辺村の代表。
全員。
集まった。
ユートが言った。
「川、動かさない」
町長の顔が変わる。
「勇者様!」
「できるけど」
「なら!」
「やらない」
ざわめき。
住民。
怒る。
「なぜだ!」
「俺たちを見捨てるのか!」
「勇者だろう!」
ユートは。
逃げなかった。
「川を動かしたら」
地図。
指差す。
「今度はこっちの村が危ない」
別の村の代表。
黙る。
「新しい川作っても」
別の場所。
指差す。
「別の畑がなくなる」
「じゃあどうするんだ!」
誰かが叫ぶ。
ユートは答える。
「町を移す」
静か。
町長の顔が。
険しくなる。
「それでは、結局王国と同じです」
「うん」
「勇者様なら別の方法を見つけてくださると思っていた」
「俺も」
ユートは。
正直に言った。
「思ってた」
住民たち。
黙る。
「でも」
ユートは続ける。
「無理だった」
勇者。
世界最強。
レベル128。
初めて。
人前で。
そう言った。
「俺には」
少し。
間。
「できない」
町長は。
呆然とした。
ユートは。
続ける。
「でも」
地図。
広げる。
「町移すの」
「…………」
「手伝う」
「勇者様」
「家」
指差す。
「俺たちなら早く建てられる」
次。
「道」
「ガイラスとバルガなら作れる」
次。
「水路」
「リリシアならできる」
セレスがすぐ言う。
「安全確認はします」
「うん」
ユートは町長を見る。
「墓も」
「…………」
「移せるなら、ちゃんと移そう」
町長の目が。
揺れる。
「畑も」
「…………」
「新しい土地」
王国技術官を見る。
「探せる?」
技術官が頷く。
「候補地はあります」
「じゃあ」
ユートは。
住民を見る。
「全部」
「…………」
「捨てるんじゃなくて」
少し考えながら。
言う。
「持っていけるものは持っていこう」
静かだった。
誰も。
すぐには。
答えなかった。
そして。
最初に。
一人の老人が。
手を挙げた。
「勇者様」
「はい」
「わしの家」
「うん」
「百二十年前からある」
「うん」
「運べるか?」
ユートは考える。
「家ごと?」
老人。
頷く。
バルガが笑う。
「やってみるか」
セレスがすぐ言う。
「絶対に先に構造確認してください」
リリシアも笑う。
「浮遊魔法ならいけると思う」
ガイラスが言う。
「基礎を切り離せば可能だ」
老人の顔が。
少し。
変わった。
「本当に?」
ユートが答える。
「多分」
「多分か」
「でも」
笑う。
「やってみる」
老人。
笑った。
◇
それから。
町の移転が始まった。
全員が納得したわけではない。
最後まで。
残ると言う人もいた。
だから。
無理に連れていかなかった。
ただし。
危険地域。
避難路。
警報。
王国と協力して。
作る。
新しい町。
高台。
建設。
ユートたち。
手伝う。
しかし。
以前のように。
全部。
一瞬で。
やらない。
技術官。
大工。
農民。
住民。
相談。
確認。
少しずつ。
作る。
バルガが。
一人で。
巨大な岩を動かそうとする。
「待ってください!」
技術官が叫ぶ。
「そこは地盤補強前です!」
「これくらい平気だろ」
「あなたは平気でも地面が平気ではありません!」
バルガ。
止まる。
「なるほど」
リリシアが。
水路を一気に作ろうとする。
セレスが止める。
「流量計算が終わっていません」
「少しくらい」
「前回、少しで川を増やしました」
「分かったわよ」
ガイラス。
家を切り離す。
老人。
見ている。
「本当に運ぶのか」
「傷つけないように切る」
「頼む」
三時間後。
家。
移動。
老人。
泣いた。
「ちゃんと」
「うん」
「わしの家だ」
「うん」
「ありがとう」
ユートは。
少し。
照れた。
一か月。
二か月。
三か月。
新しい町。
完成。
完全ではない。
古い町と同じでもない。
でも。
市場。
できる。
学校。
できる。
畑。
始まる。
住民。
住み始める。
古い町。
一部。
残る。
墓地。
移転。
記録。
残す。
そして。
四か月後。
大雨。
降った。
川。
増水。
旧市街。
洪水。
ユートたちは。
高台から。
見ていた。
かつて。
家があった。
場所。
水。
覆う。
町長。
隣。
立っている。
「勇者様」
「うん」
「あの時」
「うん」
「川を止めてくれと頼みました」
「うん」
「今でも」
町長。
少し。
黙る。
「少しだけ」
「うん」
「そうしてほしかったと思っています」
ユートは。
答えない。
町長。
続ける。
「でも」
新しい町。
振り返る。
人。
生活。
子供。
走る。
店。
開いている。
「これでよかったのだと思います」
ユートが聞く。
「本当に?」
町長は。
少し笑う。
「分かりません」
ユート。
驚く。
「分からない?」
「はい」
町長は。
水に沈む。
古い町を見る。
「正しかったかどうかなど、何十年経っても分からないかもしれません」
「じゃあ」
「ただ」
町長は。
新しい町を見る。
「今、生きています」
ユートは。
黙った。
「それで」
町長。
笑う。
「今は十分です」
ユートも。
少し。
笑った。
◇
その夜。
宿屋。
仲間。
食事。
バルガ。
肉。
大量。
リリシア。
酒。
セレス。
注意。
ガイラス。
静か。
ゼルディア。
質問。
いつもの。
夜。
「師匠」
「何?」
「今日のあれ」
「何?」
「敗北か?」
ユート。
少し。
考える。
「何で?」
「川を止められなかった」
「うん」
「町も守れなかった」
「うん」
「それでも」
ゼルディアは。
ユートを見る。
「敗北ではないのか?」
ユートは。
少し。
黙った。
「負けたと思う」
ゼルディア。
驚く。
「師匠が?」
「うん」
「誰に?」
ユートは。
答えようとした。
でも。
敵。
いない。
魔物。
いない。
魔王。
いない。
「分からない」
ゼルディア。
首を傾げる。
ユートは続ける。
「でも」
「うん」
「初めて」
少し。
笑う。
「できないことがあった」
セレスが。
静かに。
言う。
「それは敗北ではありませんよ」
ユートが見る。
「そう?」
「はい」
「じゃあ何?」
セレスは。
少し考える。
「限界を知っただけです」
「限界」
「はい」
「俺にもあるんだな」
「当然です」
「レベル128でも?」
「レベルは万能ではありません」
ユートは。
笑った。
「そっか」
セレスも。
少しだけ笑う。
「今さらです」
◇
その夜。
ユートは。
眠った。
◇
勇人は。
目を開けた。
スマイルマート。
休憩室。
机。
資料。
大量。
売上。
廃棄。
発注。
人件費。
時間帯別客数。
「……あれ」
寝た?
分からない。
目の前。
美咲。
「佐伯さん」
「何?」
「顔、怖いですよ」
「寝てた?」
「五分くらい」
勇人は。
資料を見る。
昨日から。
店の赤字改善。
数字。
見ている。
そして。
一つ。
分かった。
「小川さん」
「はい」
「この店」
「うん」
「たぶん」
言いにくい。
でも。
言う。
「全部は残せない」
美咲の表情が変わる。
「どういうことですか?」
「店長」
ちょうど。
黒田。
入ってくる。
「佐伯君」
「店長」
「何か分かった?」
勇人は。
資料。
広げる。
「深夜帯」
「うん」
「午前二時から五時」
「うん」
「客、ほとんどいない」
「そうだね」
「でも」
人件費。
電気。
廃棄。
「営業してる」
店長。
黙る。
勇人。
続ける。
「二十四時間」
「うん」
「やめたらどうです?」
美咲。
驚く。
「営業時間を?」
「うん」
黒田店長。
椅子。
座る。
「本部方針もある」
「分かってます」
「簡単には変えられない」
「でも」
勇人は。
数字。
指差す。
「このままだと店ごとなくなるかもしれないんですよね」
店長。
黙る。
「だったら」
「うん」
「全部守ろうとするより」
少し。
言葉。
探す。
「残せるものを残した方がいい」
自分で言って。
止まる。
夢。
町。
川。
全部。
守れない。
同じ。
「佐伯さん」
美咲が。
勇人を見る。
「最近」
「何?」
「変わりましたね」
「そう?」
「前なら」
少し笑う。
「こういう数字見たら寝てました」
「今も寝てたけど」
「五分です」
「前は?」
「三十分」
「そんな寝てた?」
「普通に」
勇人。
苦笑い。
店長。
資料。
見る。
「本部に提案してみる」
「本当に?」
「時間短縮営業」
「通ります?」
「分からない」
「そっか」
黒田。
少し笑う。
「でも」
「何です?」
「やってみる価値はある」
勇人は。
頷く。
◇
その日の夜。
自宅。
勇人。
ベッド。
眠る前。
天井。
見る。
夢の中。
世界最強。
現実。
コンビニ。
時給1300円。
以前なら。
比べるまでもなかった。
夢。
最高。
現実。
最低。
でも。
今。
少し。
違う。
現実にも。
自分が。
できること。
ある。
そして。
できないことも。
ある。
夢の中でも。
同じ。
「……変なの」
勇人は。
目を閉じた。
その瞬間。
耳元。
声。
「やっと」
勇人。
目を開ける。
部屋。
暗い。
誰も。
いない。
「逃げなくなってきたな」
勇人。
起き上がる。
「誰だ!」
返事。
ない。
でも。
机。
上。
一枚。
紙。
置いてある。
見覚え。
ない。
勇人。
手に取る。
黒い紙。
中央。
白い文字。
『Lv.150』
勇人の手が。
震える。
「……何だよ、これ」
そして。
紙の裏。
一行。
『次は、お前が逃げられない場所で会おう』
勇人は。
しばらく。
動けなかった。
第八話 勇者、初めて敗北する 了




