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549物語  作者: チイチイノファン
Chapter:Ⅵー分身マアムの事情
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忘れられし剣

マスターは事件の依頼をこなしクリアーした。


「おめでとうマスター君にロロイ君。君は私の想像以上に成長してたようだな」


拍手喝采するは賢者ジルバ。


(この人顔は怖いけど優しいところあるんだよな)

(賢者様から褒められる程誉れ高い事もありませんな)と二人は思う。


そしてマスター達は帰路を渡るのだが一つ重要なものを忘れてしまうのだった。


「あれ?一つ何か忘れているような…なんだっけかな?」

「思い出せないと言うことはそれほど重要なものでは無いと言う事ですぞマスター」


マスターが何か思い出そうとしても思い出せないと悩むとロロイが助け舟を出してくれた。


「そんなもんなのかね?」

「そんなもんですぞ。さてさて、メルベイユで美味しい物でも食べて戦いの疲れを癒しましょうぞ」


ロロイはこの時を楽しみにしていたかのようにマスターの背中を押す。


(まあ、いっか)とマスターは思った。


ーーー

ふっふっふ。あの小僧がADHDで助かったわ。

これでこの剣は儂のもの。


これだけ敵を助けてやったのだ。

手柄を貰ってもバチは当たるまいくっくっく…。


ほくそ笑む影は一体誰だ?誰だ?誰だ?


ーーーメルベイユ。


「おかえりマスターにロロイ戦いお疲れ様。プルメリアが活力の大果実クッキー焼いてくれたから食べて♪食べて♪食べて♪」

マスターとロロイが旅から戻るとラナンが元気に迎えてくれた。


これから茶会が開かれるようだ。


「そう言う事だったのかロロイ…」

「まあ良いではありませぬか♪」

そしてマスター達がラナンをすり抜けるその時、

(本当は私が焼きたかったのだけどね…)

とボソッとラナンが顔に影を作って声を低めた。


「大丈夫君に才能が無いわけじゃないから…」

マスターはラナンを宥める。


ラナンは紅茶を淹れるのは上手いが作る料理が凄まじいのだ。


それは幼い頃に大事に読んでいた料理本のレシピが火事で焼失してしまった事による。


それ以来火は長い事触れられず、つい最近それを克服するようにはなったが作れる料理が作れなくなった。


(と言う事にさせてくださいケイブ様苦)


とそこで良い匂いに惹かれてテーブルに向かうとスフレが美味しそうにそのクッキーを貪り食っていた。


「あお兄ちゃん達おかえりー♪」

無邪気な笑顔でスフレが声を上げる。


「本当にスフレはマイペースだね」

「それが彼女の良いところですぞ。さてと、我らも好きな席に座って食べましょうぞ」


ロロイはマスターを諌めてチェアーに座らせる。


ボリボリボリ。

本当に活力の大果実クッキーは美味い。


本当に活力が100は回復しそうだ。

ロロイが楽しみにしてしまうのも納得だろう。


とそこで「ちょっとアンタ達何抜け駆けしてんのよー!!」と甲高い怒鳴り声が。


ロザリーだ。気の強いツンデレ少女。

マスターを「しっかりしてない」「本当に救いの鍵?」と毒付くが実はマスター思いの女の子である。


「ちょっとそこ変な説明入れないでよね!」

とロザリーは顔を真っ赤にしてナレーションにクレームを入れた。


ともあれともあれ、後からカトレア、プルメリアもやって来て茶会が開かれるのだ。


とそこで良い匂いに惹かれてテーブルに向かうとスフレが美味しそうにそのクッキーを貪り食っていた。


「あお兄ちゃん達おかえりー♪」

無邪気な笑顔でスフレが声を上げる。


「本当にスフレはマイペースだね」

「それが彼女の良いところですぞ。さてと、我らも好きな席に座って食べましょうぞ」


ロロイはマスターを諌めてチェアーに座らせる。


ボリボリボリ。

本当に活力の大果実クッキーは美味い。


本当に活力が100は回復しそうだ。

ロロイが楽しみにしてしまうのも納得だろう。


とそこで「ちょっとアンタ達何抜け駆けしてんのよー!!」と甲高い怒鳴り声が。


ロザリーだ。気の強いツンデレ少女。

マスターを「しっかりしてない」「本当に救いの鍵?」と毒付くが実はマスター思いの女の子である。


「ちょっとそこ変な説明入れないでよね!」

とロザリーは顔を真っ赤にしてナレーションにクレームを入れた。


ともあれともあれ、後からカトレア、プルメリアもやって来て本格的な茶会が開かれるのだ。


とそんな時ロザリーがマスターに聞いてきた。


「あれれマスター腰にかけてあった剣はどうしたの?」

「え?ない…無い!」


ロザリーの一言でマスターは腰にかけてあった剣が無いことに気づく。


マスターの顔は見る見るうちに蒼白に染まり、あちこちと探し回る。


ポケットに背中に足にと手を突っ込み必死に探す。


もうクッキーどころでは無いようだ。


「まさかマスターの無くしたものってっ!」

とロロイも重大さに気付く。


マスターはロロイの胸ぐらを掴みだした。


「ロロイ君のせいだぞ!君が重要なものじゃ無いと言うからっ!!」

「マスター抑えて抑えて抑えて!!」


魔法乙女達が騒ぐマスターを諌める。


そうマスターが忘れたのはマァムの魂が宿った剣。

マァムは剣となっている為自力では帰れない。


それを悪しき者の手に渡ってしまったら…。

マスターは気が気で無くなった。


そしてその時ーーー


『おや?』ヘルズゲートにて、異形の存在が一つの輝く剣に目を向けた。


『この剣から物凄い力を感じるゲコ…コイツをジルバ様に見せればあの方も私を出世させてくださるだろうゲコ…ゲコゲコゲコ♪』


そしてその魔物はジルバの住む庵へと黒い翼を広げた。

その魔物はジルバの使い魔だった。


ーーー

「ふむこれは見事な剣だ…こいつを贄にすれば私の狙っていた使い魔が精霊石が無くても手に入られよう…もう良いぞクロゲコよ」


クロゲコと呼ばれた魔物は慌てふためく。


「お待ちくだされジルバ様!褒美は!?」

「褒美だと?厚かましいわ!!」


ジルバはその剣でクロゲコを引き裂いた。


『理不尽なあーーーっ!!!』

クロゲコは断末魔を上げ消滅した。


「ふふふソイツは凄まじい威力だ…この剣で正真正銘ジルバラードはジルバのものだ!」


「ふははははは!!」

ジルバは野心高らかに笑った。


ーーー

「今すぐ行かないと!」

「疲れた状態でですか!?まだ戻って来たばかりですよ!」

「しかしマァムが!」


マスター、ロロイにはマァムの笑顔から真っ青に染まる顔が浮かんだ。


マァムの剣を悪しき者に渡らせる訳にはいかない。

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